Atlantic Crossings(大西洋を越えて)
「大西洋を越えて」と題されたこのアルバムは、「渡米」をキーワードにドイツ語文化圏からアメリカへ渡った作曲家3人の作品を収め、20世紀前半の雰囲気を伝えます。
グスタフ・マーラー[1860-1911]は1907年以降、ニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場に招かれて何度も欧米間を往復しました。ここではマーラー自身の作品に加え、マーラーが補筆完成させたウェーバーの歌劇『3人のピント』の間奏曲も収録。
ハンガリー生まれのジグマンド・ロンバーグ[1887-1951]はウィーン風オペレッタで成功を収めた後、1909年以降ニューヨークを拠点としてミュージカルの作曲を手掛け、ヒット作を生みました。
ドイツ生まれのクルト・ヴァイル[1900-1950]はベルリンで名声を得ますが、ナチスの圧迫を受けてまずパリへ逃れ、その後アメリカへわたります。彼の作品からはベルリンとパリにちなんだ歌とブロードウェイ・ソングを収録し、旅の軌跡をたどります。
ロンバーグとヴァイルのナンバーではジャズ・オーケストラを加えたアレンジで時代を感じさせるサウンドを奏でます。(輸入元情報)
【収録情報】
マーラー:
1. 交響曲第1番(1888年第1稿)〜花の章
2. さすらう若者の歌(管弦楽伴奏版)
恋人の婚礼の時
朝の野を歩けば
僕の胸の中には燃える剣が
恋人の青い目
3. 『子供の不思議な角笛』〜天上の生活(交響曲第4番終楽章)
ウェーバー/マーラー補筆:
4. 歌劇『3人のピント』間奏曲
ロンバーグ:
5. 恋人よ我に帰れ
ヴァイル:
6. Berlin im Licht
7. Je ne t'aime pas
8. That's Him
フランク・トルティエ&ジャン・ゴビネ編曲(5)
フランク・トルティエ&アンジェロ・ペトロニオ編曲(6-8)
ダニエル・シュムッツハルト(バリトン)
アメル・ブライム=ジェルール(ソプラノ)
オーケストラ・ジャズ・フランク・トルティエ
パドルー管弦楽団
ヴォルフガング・デールナー(指揮)
録音時期:2020年12月16-18日
録音場所:Philharmonie de Paris(1,2,5-8)、Conservatoire J.B.Lully, Puteaux(3,4)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)