仮面舞踏会〜プーランク&サティ歌曲集
クラシックの歌手によって歌われている作品が、全く畑の異なる歌手によって歌われた興味深いアルバム。モルターリは女優でもあり、イタリア人らしい歌い方はカンツォーネ歌手のミルバに近いように思われます。サティのピアノ小品集である『スポーツと気晴らし』からの3曲に入っているナレーションはサティが楽譜に書き留めた詩的なコメントが由来ですが、サティはピアニストがそれを朗読することを禁止しているので、モルターリが朗読をしているのでしょう。
アドリア・モルターリはイタリアで活躍している女優・歌手。ミラノ・ピッコロ座のデュプロマを取得しています。ルチアーノ・ベリオの『フォークソングズ』をモーツァルテウム音楽院やイタリア各地で演奏していて、広くその才能が知られています。近代から現代の作品をレパートリーとしていて、特にプーランク、ラヴェル、ストラヴィンスキー、クルト・ヴァイル、アイスラー、ペトラッシ、ヘンツェ等を得意としています。(輸入元情報)
【収録情報】
プーランク:
● 闘牛士
● 枯れたオレンジの木の歌
● ロマンティックな歌
● 昨日
● 花
● C(セー)
● 世俗カンタータ『仮面舞踏会』
1. 序奏と華麗なアリア
2. 幕間のエピソード
3. マルヴィーナ
4. バガテル
5. 盲目の婦人
6. フィナーレ
サティ:
● あなたが欲しい
● ブランコ(『スポーツと気晴らし』第2曲)
● 悲歌
● 花
● 歌
● 魚釣り(『スポーツと気晴らし』第6曲)
● やさしく
● イタリアの喜劇
● タンゴ(『スポーツと気晴らし』第16曲)
● エンパイア劇場のプリマドンナ
アドリア・モルターリ(ヴォーカル)
マウリツィオ・カルネッリ(ピアノ)
録音時期:1999年9月
録音場所:ニッコロ・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル)