時を越えた音楽の旅
このアルバムは、音楽における1000年の歴史をリコーダーのみで再現するという試みです。古くは11世紀頃に書かれた写本の音楽(カルミナ・ブラーナ)の素朴なメロディや、14世紀の舞曲、「笛の楽園」でお馴染みのファン・エイクの作品をさまよい、バッハ、テレマン、クヴァンツで耳なじみのよいメロディに到達、そして、また少しずつ調性やリズムを脱ぎ捨てた音楽へ・・・。こうしてまとめて聴いてみると、中世、ルネサンスの時代の音楽と現代のミニマル音楽に共通する何かが感じられるのではないでしょうか。リコーダーの名手シュヴァンダの見事な技巧をご堪能ください。(RONDEAU)
【収録情報】
● カルミナ・ブラーナ(11-12世紀ボイレン修道会の写本)から:より良い信頼関係
● アルフォンソ5世:A Virgen que de Deus Madre
● 作者不詳:サルタレッロ(14世紀)
● ファン・エイク:Engels Nachtegaeltje
● J.S.バッハ:パルティータ ハ短調 BWV.1013
● テレマン:幻想曲第6番ニ短調
● クヴァンツ:アルマンド−サラバンド
● エルベル:ソナタ・ブリランテ
● マルクス・ツァーンハウゼン[1965-]:ユニカナリ
● ツァーンハウゼン:ハチドリのための子守歌
● クリスティアーネ・マルティーニ[1967-]:月
● ハンス=ディーター・レンケン[1952-]:雨の滴
エリーザベト・シュヴァンダ(リコーダー)
録音時期:2014年9月8-10日
録音場所:ハノーファー、クレーフェルト、シュテファンシュティフテス教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)