『ウアレケナ〜ギター四重奏による音楽集』　ファンダンゴ・カルテット

現代ギター・カルテットの愉悦

ケベック音楽院の仲間が集まって2008年に結成されたギター四重奏団、ファンダンゴ・カルテット。本作は、アサド兄弟として知られるセルジオ・アサド（1952-）の印象的な旋律を持つ『ウアレケナ』をアルバム・タイトルとした彼らのファースト・アルバムです。
　パトリック・ルー[1962-]のアルゼンチンの哀愁漂うメロディと強烈なリズム。ユーゴスラヴィア生まれのデュージャン・ボグダノビッチ[1955-]のアラブ風の音楽に影響された『序奏と踊り』。グリーグの『ペール・ギュント』のギター四重奏版。一度聴いたら忘れられない独特な憂いのある旋律が魅力の、キューバの巨匠レオ・ブローウェル[1939-]。ブラジルの民族楽器「ビリンバウ」をモチーフとしたドイツの作曲家ユルグ・キンドル[1960-]など、現代ギター四重奏の髄を詰め込んだ内容です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
● ルー：タンゴのように
● ボグダノビッチ：序奏と踊り
● アサド：ウアレケナ
● グリーグ：『ペール・ギュント』第1組曲（朝／オーセの死／アニトラの踊り／山の魔王の宮殿にて）
● ブローウェル：雨の降るキューバの風景
● ブローウェル：ルンバのあるキューバの風景
● キンドル：ビリンバウ
● ルー：カーニバル

　ファンダンゴ・カルテット

　録音時期：2014年4月
　録音場所：カナダ、ケベック
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）