老いの空白 岩波現代文庫

鷲田清一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006032791
ISBN 10 : 400603279X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年01月
日本
追加情報
:
228p;15

内容詳細

現役をリタイアした後、長い時日を過ごすのは人類初めての経験なのに、その文化はまだ空白のままだ。未曽有の超高齢化時代を迎え、“老い”に対する我々の考え方も取り組み方も変化せざるをえないのに、“老い”が「問題」としてしか論じられてこなかったことこそが問題なのではないか。「日常」「アート」「顔」など身近な問題を哲学的なテーマとして論じてきた第一線の哲学者が、現代社会の難問に挑む。

目次 : 1 “老い”はほんとうに「問題」なのか?/ 2 できなくなるということ/ 3 “老い”の時間―見えない“成熟”のかたち/ 4 “弱さ”に従う自由/ 5 ホモ・パティエンス―べてるの家の試み/ 6 肯定と否定のはざまで/ 7 「いるだけでいい」「いつ死んでもいい」と言い切れるとき/ エピローグ 一枚のピクチュアへ

【著者紹介】
鷲田清一 : 1949年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学文学部教授、同大学文学部長、総長を歴任。大谷大学教授、せんだいメディアティーク館長、大阪大学名誉教授。専攻は哲学、倫理学。著書に『モードの迷宮』『分散する理性』(以上二冊でサントリー学芸賞受賞)『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞受賞)『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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改めて生産力主義に毒された社会の視点並び...

投稿日:2021/07/25 (日)

改めて生産力主義に毒された社会の視点並びに自分自身の考え方に気づかされた思いがした。また、ここでの「老い」とは介護される必要のある世代が中心にはなるように思うが、介護される必要がまだない60代から70代前半までの現役をリタイアしたあとの世代は空白前の「老い」と言えばいいのか「老い」の予備軍とも言えるのか、この世代の問題はここでは直接的な著述はすくないように感じたが、成熟のモデルがないとの説明もあり、この世代にとっても、モデルがないという意味では「空白」を埋めることが、「老い」の予備軍としてテーマになると思えた。

brian さん | 滋賀県 | 不明

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人物・団体紹介

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鷲田清一

1949年京都生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。大阪大学文学部教授などを経て、大阪大学総長(2007〜2011年)。京都市立芸術大学理事長・学長(2015〜2019年)。現在はせんだいメディアテーク館長、サントリー文化財団副理事長。医療や介護、教育の現場などに哲学の思考をつな

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