間違いだらけの文章教室 朝日文庫

高橋源一郎著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022619624
ISBN 10 : 4022619627
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
追加情報
:
326p;15

内容詳細

明治期の貧しい農婦が残した遺書、スティーブ・ジョブズのプレゼン、鶴見俊輔が息子からの問いに答える文章。読む者の心を強くゆさぶる文章を通してタカハシ先生が考えるのは「伝わるのはなぜか」ということ。文庫化に際し、学生たちと憲法前文を書く「補講」を追加。

目次 : 1 文章は誰のものか?それは、ぼくたちのものだ/ 2 都会の雑踏を文章と一緒に歩いてみよう/ 3 おじいちゃんが教えてくれる/ 4 こんなの書けない!/ 5 スティーブ・ジョブズの驚異の「文章」/ 6 「ない」ものについて書いてはいけない 「ある」ものについて書かなきゃならない/ 7 誰でも知っているもの、誰でも関係のあるもの、誰でも必要としているもの、必要としているどころか、それがなければ生きていけないもの、なのに、あまり、「文章」にされることのないもの/ 8 ぼくたち自身の「物語」/ 9 二〇一二年の夏に、学生たちと/ 補講 二〇一八年の冬に学生たちが「吉里吉里国憲法前文」を書く

【著者紹介】
高橋源一郎著 : 1951年生まれ。作家。2019年3月まで明治学院大学教授を務める。1981年『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作、1988年『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞、12年『さよならクリストファー・ロビン』で第48回谷崎潤一郎賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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掲載されている文章が凄すぎて衝撃だった。...

投稿日:2021/02/24 (水)

掲載されている文章が凄すぎて衝撃だった。人は色んな状況で色んな文章を書くが、真に迫ったものが持つ文章の力は凄まじい。どれだけ自分に迫りくるものがあるのか、それが肝心なんだ。

huhuhum さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓 さん

    一読したが、感想が書けない。掲載されている例文が強烈すぎて言葉にならないのだ。時間を取って熟読する必要がありそうである。

  • ゆきらぱ さん

    始まりにひいてある、ある女性の文章の美しさに心が騒いだ。明治時代の農家の婦人が働くことができなくなったのを嘆き、今まで書けなかった文字を学んだ。それは遺書を書くためであった。生涯唯一の文章で魂がこもっていた。それからこの本の中盤に載っているまだ記憶に新しい池袋の餓死した女性の日記、これも天に向かって書いているような神々しさがあった。前に荒川洋治の「日記をつける」でも読んだイタリアの13歳の働く少年の文章も胸を打つ。こうしてみると文のうまさって何なのだろう。素人の文章でも心に響くのだから玄人の文章とは何か。

  • ちぇけら さん

    「文章」の教室にいるはずなのに、ぼくは泣いてしまった。本書が「文章」への愛にあふれているのは言うまでもない。くわえて、ここには「教室」で感じてきたある種の疎外感がまったくないのだ。まるでぼくだけのため書かれた「文章」に抱きしめられたかのような錯覚におちいる。語る「べき」ことばと、語られる「べき」ことばだけがここにある。だからこの本を、いますぐすべてのひとにすすめたい。そしてこの「文章」にたいする熱いことばたちを「ケッ」と感じるひととは、ほんの少しだけ距離をとりたい。そう感じるような「文章」がここにはある。

  • ぽてち さん

    初見は、文章がすり抜けていく。どの例文も意識した文章と真逆にあるもの。3章の内容が興味深かったです。文章の概念を根本から覆してくれる。間違いだらけの文章も間違いを好む生き方も楽しいのかもしれない。

  • 田氏 さん

    「間違い」ってなんだろうか。目的を達成できていないこと、と言いかえることはできるかもしれない。しかしそう考えると、どうもこの文章教室には「間違い」がひとつもないように見える。ではこの本は何をしているのだ、というと、むしろその文章によってすでに達成されている「目的」のほうを見つけるトレーニングなのです。それってつまり、読書のことなんじゃないか。読むのは「書」でなくてもいいけど、とにかく読むことそのものだ。だから、これはむしろ読書教室なのだと思う。それは「文章教室」としては「間違って」いるのかもしれないけど。

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人物・団体紹介

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高橋源一郎著

1951・1・1〜。小説家、文芸評論家。広島県生まれ。灘中高校時代、詩・演劇に興味をもつ。横浜国立大学経済学部在学中、学生運動で逮捕され拘置所を体験。以後10年、肉体労働に従事。1981年、『さようなら、ギャングたち』が群像新人長篇小説賞優秀作に選ばれデビュー。吉本隆明に絶賛される。88年、『優雅で

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