浅田次郎『霧笛荘夜話』を音楽化!
高嶋ちさ子、ほか
『鉄道員(ぽっぽや)』、『壬生義士伝』などで知られる人気作家、浅田次郎氏の短編集、『霧笛荘夜話(むてきそうやわ)』は、運河のほとりにある古ぼけたアパート「霧笛荘」の七つの部屋と、かつてそこに暮らしていた奇妙な住人たちについて管理人が語るという不思議で心に残る物語。
このアルバムでは、七つの物語にインスピレーションを得た3人の作曲家(加羽沢美濃、今野均&阿部篤志)が、それぞれの作品をイメージして音楽を書き、それを高嶋ちさ子らが優しく語りかけるように演奏するという、いわば架空のサウンド・トラックともいえる体裁がとられています。
なお、初回限定盤には、応募ハガキ(抽選でCD発売ライブ入場券、「霧笛荘夜話」浅田次郎直筆サイン入り単行本プレゼント)が封入されているほか、限定盤レーベル&ジャケット仕様(裏カード部分が半透明でCD面が透けて見える仕様/CDレーベル面多色刷りで万華鏡のように光っている!)となっています。
1.(霧笛荘のテーマ) 港の見える部屋
作曲:加羽沢美濃
2.鏡のある部屋
作曲:今野均&阿部篤志
3.朝日のあたる部屋
作曲:今野均&阿部篤志
4.瑠璃色の部屋
作曲:加羽沢美濃
5.花の咲く部屋
作曲:加羽沢美濃
6.マドロスの部屋
作曲:今野均&阿部篤志
7.(エピローグ) ぬくもりの部屋
作曲:加羽沢美濃
演奏
高嶋ちさ子(ヴァイオリン)
加羽沢美濃(ピアノ、キーボード)
今野均(ヴァイオリン)
遠山哲朗(ギター)
竹下欣伸(ベース)
奥田真広(パーカッション)
阿部篤志(ピアノ)ほか
録音
2004年11月29日、12月1日
浅田次郎の同名短編集に寄せたアルバム。加羽沢美濃による4曲が、ともかく旋律で“美味しいとこどり”をするのに対し、今野均と阿部篤志の合作による3曲は、サウンド・センスで攻めてくる。サポート役に回った感じの高嶋ちさ子も、力の抜けた好演が◎。(榊)(CDジャーナル データベースより)