正直に言って、監督の「石立太一」の欠点が、露骨に出ている点で、星一つマイナスだ。特に「最終回」が酷い。どうしても過去の回想が入る分、短いカットの連続になるのだが、やり過ぎ。劇場版の「ヴァイオレット・エバーガアーデン」でもそうだったが、構図と内容を考えた「長めのシーン」があるべきだろう。もちろん、「長いシーン」は、逆に「画面の中の人物等が、説得ある（もしくは、面白く）激しく動かないと意味が無い。」この動と静の落差が魅力を引き出す。「短いカットの連続は、モンタージュの基本だが、制約の中でも緩急の変化が欲しい。

久美子が2年生となり、新しい後輩が入ってきます。後輩たちのトラブルを解決していくのがこの映画の主な部分です。先輩として振る舞う久美子たちや、部長・副部長としてみんなを引っ張る優子先輩と夏紀先輩の姿が見ていて楽しかったです。この映画から久美子3年生編につながるので、アニメしか見ていなかった人も、これは必見だと思います。

アニメ2期の、久美子とあすか先輩にフォーカスを当てた総集編です。2人の関係がただの部活の先輩と後輩ではなくなっていく感じが上手くまとまっていて、良い映画だと思います。