基本情報
内容詳細
この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう―脳梗塞で倒れながらもいくつもの連載を持ち、作家として書き続けた12年。酒も煙草もやらずに過ごすリハビリの日々、混迷する現代社会への警鐘、自らの複雑な生い立ち、そして「火垂るの墓」にも描かれた敗戦前後の悲惨な体験。急逝するわずか数時間前まで書き続けた日記に、揺れ動く時代を浮き彫りにした最晩年のエッセイを収録。
目次 : 惑いつつ追う楕円のボール―2004年/ ニセ年貢の納めどき/ 病んで後、レギュラー―2004年/ 文字がよぎった/ リハビリ老人プレイボーイ篇/ だまし庵日記2007年/ 一秒が一年―わがタルホ頌/ だまし庵日記2008年/ 黒眼鏡文壇酒場放浪記/ だまし庵日記2009年/ どこがめでたい長寿大国、安楽死こそ最高の老人福祉/ だまし庵日記2010年/ 酒とともにあった/ だまし庵日記2011年/ だまし庵日記2012年/ だまし庵日記2013年/ だまし庵日記2014年/ 思い出す本 忘れない本/ だまし庵日記2015年
【著者紹介】
野坂昭如 : 1930‐2015。神奈川県鎌倉生れ。早大中退。様々な職を経て、コラムニストとして活躍。1963(昭和38)年の処女小説『エロ事師たち』で、性的主題を辛辣かつユーモラスに追求、俄然注目される。’67年には、占領下の世相に取材した「アメリカひじき」、戦争・空襲・焼跡の体験を描いた「火垂るの墓」を発表。翌年、この両作で直木賞受賞。’97(平成9)年『同心円』で吉川英治文学賞を、2002年『文壇』およびそれに至る文業で泉鏡花文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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HANA さん
読了日:2019/07/20
ジャズクラ本 さん
読了日:2019/08/28
都人 さん
読了日:2019/01/23
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