絶筆 新潮文庫

野坂昭如

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101112107
ISBN 10 : 410111210X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
636p;16

内容詳細

この国に、戦前がひたひたと迫っていることは確かだろう―脳梗塞で倒れながらもいくつもの連載を持ち、作家として書き続けた12年。酒も煙草もやらずに過ごすリハビリの日々、混迷する現代社会への警鐘、自らの複雑な生い立ち、そして「火垂るの墓」にも描かれた敗戦前後の悲惨な体験。急逝するわずか数時間前まで書き続けた日記に、揺れ動く時代を浮き彫りにした最晩年のエッセイを収録。

目次 : 惑いつつ追う楕円のボール―2004年/ ニセ年貢の納めどき/ 病んで後、レギュラー―2004年/ 文字がよぎった/ リハビリ老人プレイボーイ篇/ だまし庵日記2007年/ 一秒が一年―わがタルホ頌/ だまし庵日記2008年/ 黒眼鏡文壇酒場放浪記/ だまし庵日記2009年/ どこがめでたい長寿大国、安楽死こそ最高の老人福祉/ だまし庵日記2010年/ 酒とともにあった/ だまし庵日記2011年/ だまし庵日記2012年/ だまし庵日記2013年/ だまし庵日記2014年/ 思い出す本 忘れない本/ だまし庵日記2015年

【著者紹介】
野坂昭如 : 1930‐2015。神奈川県鎌倉生れ。早大中退。様々な職を経て、コラムニストとして活躍。1963(昭和38)年の処女小説『エロ事師たち』で、性的主題を辛辣かつユーモラスに追求、俄然注目される。’67年には、占領下の世相に取材した「アメリカひじき」、戦争・空襲・焼跡の体験を描いた「火垂るの墓」を発表。翌年、この両作で直木賞受賞。’97(平成9)年『同心円』で吉川英治文学賞を、2002年『文壇』およびそれに至る文業で泉鏡花文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    作家晩年の記録。なんだけどそれ以上でもそれ以下でも無かった。書かれている事といったら日常の事や戦争の記憶。はまだいいとして農本主義みたいな事言いだしたり、現在の日本への不満やら最近の若い者はという愚痴ばかりが目立つ。その不満も何というかマスコミ的で底が浅いのである。かつて「骨餓身峠死人葛」に腰抜かすほどの衝撃を受け、「垂乳根心中」や「死屍河原水子草」を夢中で読んだ身として、これを読むのは苦痛。全体的にそこらの老人が書いてるブログみたいに思えて…。麒麟も老いては〜という諺を思い出し、思わず悲しくなってくる。

  • ジャズクラ本 さん

    ◎元来、野坂は(戦争モノと食を除いて)有り難がって読むようなシロモノではないと思っていた。野坂が昭和5年生まれ。死んだ親父は昭和9年生まれ。タイプの違う男だったが、この本を読んでいる間中、しきりに親父の影がちらついたのはどうした訳か?昭和一桁に育てられた性のようなものかもしれない。今、野坂のような作家はどこにも見当たらない。有り難がって読むようなものではないハズなのに、この600ページが有り難くて仕方がなかった。今更ながら往時の文壇を沸かせた彼の死がどうにも惜しい。

  • 都人 さん

    良くこんな本出版したな。大部分が死亡するまでの日記なのだが、書かれている事が殆ど同じ。朝は何食べた、飼い猫の状態はこうだ。終戦直後は食べるものが無った。学生時代は学校へ行かず、酒ばかり飲んでいた。人に買ってもらう本では無いな。

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