戦争小説短篇名作選 講談社文芸文庫

遠藤周作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062902779
ISBN 10 : 406290277X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
328p;16

内容詳細

あの戦争を、原爆を、終戦を、作家たちは、どう小説に刻んだのか。戦後70年を経ても、文学が捉えた戦争のリアルは、色褪せない。

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    戦争について考えてみようと手にしました。戦争の時代を生き抜いた作家たちによる戦争を題材にした短編集。どの短編からもリアルに戦争という空気が伝わってきます。どんなに平和だと思っていても、ある時突然巻き込まれる戦火。何故悲しい歴史が刻まれてしまったのだろうと考えさせられます。二度と同じ悲劇を繰り返してはいけないと思いました。このような本が戦争の姿を少しでも知るきっかけになることを願います。

  • ミーコ さん

    辛くなるのに手に取ってしまうのが 戦争のお話・・・。未読の有名作家さんの名前を見て これは読みたい❗と思いました。1番、心に残ったのが「伝令兵」首を切り落とされた少年、哀しくて切なくて痛々しくて 何とも言えない気持ちになりました。被爆して原爆症になってしまった女性の恐れがヒシヒシと伝わって来てやりきれなく感じた「曇り日の行進」そして小松左京さんの「召集礼状」戦後から20年経ったある日、届く召集礼状 なぜ?誰の陰謀?と気になり先を急ぎました。今 現在 これが届くと・・・?と考え込んでしまいました。

  • かおりんご さん

    短編集。どれも戦争に関する話。小松左京さんの、ちょっぴりSFチックな話が面白かった。実際に自分の体験をもとに戦争を描いた作者もいれば、戦後生まれだけれど今も残る戦争の爪痕に焦点をあてて描く作者も。女性ならではの、戦争の描き方が興味深かったので、竹西寛子さんと林京子さんのお話は、他のも読んでみたいと思う。

  • みや さん

    先の戦争に材を採った10の短篇。うち、戦後生まれの著者の手になるものは2篇のみ。毎年この時期になると日本人として「あれは一体何だったのだろうか」と自問し、関連本を手にとる。戦時における人々の心のありようは、たとえフィクションであれ、やはり体験者からこそ伝わるとの想いを強くする。劇的な逸話の多くは付け足しの装飾であり、死と隣合わせの異常事態下では、人々の思考停止・諦め・無感動が核心であると思う。そうした真髄を読み取ることができる田中小実昌『北川はぼくに』、野坂昭如『八月の風船』、吉村昭『虹』が良かった。

  • fubuki さん

    【図書館本】どれも興味深く読めたが、小松左京「召集令状」は特に面白く引き付けられた。さすがのSF作家。佐藤泰志「青春の記憶」は17歳の時の作品というのには驚かされた。一体、どんな高校生だったのか。原爆が根底にある作品、竹西寛子と林京子は実体験に基づいているから、読むほどに切ない。血涙という言葉は、苦しみや悔しさの例えかと思っていたが、本当に目からながれた涙があったことを知って、原爆の例えようのない辛さを感じた。

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人物・団体紹介

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遠藤周作

1923年、東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒業。50年から53年までフランスに留学。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア小説や歴史小説、戯曲、「狐狸庵もの」と称される軽妙洒脱なエッセイなど、多岐に

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