ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 講談社文庫

辻村深月

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062772242
ISBN 10 : 4062772248
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
追加情報
:
496p;15

内容詳細

地元を飛び出した娘と、残った娘。幼馴染みの二人の人生はもう交わることなどないと思っていた。あの事件が起こるまでは。チエミが母親を殺し、失踪してから半年。みずほの脳裏に浮かんだのはチエミと交わした幼い約束。彼女が逃げ続ける理由が明らかになるとき、全ての娘は救われる。著者の新たな代表作。

【著者紹介】
辻村深月 : 1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒。『冷たい校舎の時は止まる』(講談社文庫)で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー。『ツナグ』(新潮社)で第32回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助 さん

    タイトルの意味が、最後の最後でわかる絶妙な構成だった。しかし、第1章と2章の転換が、急すぎて私には違和感が…。絶対的に”噛み合わない”と思われた母・娘関係が、その最終盤でお互いわかり合える、救いがあってよかった。

  • パトラッシュ さん

    女同士の友情は何ともわかりにくい。しかも暴力性は低いが毒親に支配された者同士が幼馴染になれば、成長して違う道に進むと残酷なほど違いが露呈する。みずほは親から逃げて社会に参加し男に頼らず生きるが、正反対の道を選んで母殺しの容疑で追われるチエミを「あり得たかもしれない自分」と感じて探す。なぜチエミはあれほど愚かなのかと言えば男性優位目線と批判されるかもしれないが、男女平等を唱えるなら女も知性と自立心が要求される。いわば時代が求める生き方ができぬよう、弱いまま育てられてしまった女の破滅の物語としたら言い過ぎか。

  • とも さん

    辻村深月の書く書にはいつも驚きが隠されている。本書もしかり。最後にやっぱり驚かされた。女同士の友情?軋轢?嫉妬?蟠り?色んな要素が種々混合されながら物語は進む。 母と娘、娘と母。大なり小なり女同士であるが故の亀裂は生じるのかな。 個人的には翠ちゃんのキャラが立ってて好きやったな。 題名の「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」まさかの人からの、まさかの一言やった。

  • yoshida さん

    幼なじみの、みずほとチエミ。殺人の疑惑がかかり行方不明となったチエミを、ライターとなったみずほは探す。地元の同級生や恩師に話を聞くみずほ。それは自分達の心にある、嫉妬や同情、比較の感情と向き合うことだった。辻村深月さんは、人間の心に潜む様々な感情を描くのが実に巧みだと思う。ここには友人同士、母と娘、酷い男の感情が質感を持って描かれている。誰かを妬み、自分は誰かより優位だと優越感を持つ。そう、その感情が実にリアルだからこそ、最後の翠の優しさと、みずほの行動に感動し心が震えるのだ。思わず一気読みの傑作です。

  • にいにい さん

    女性達の関係をリアルに描きながら、サスペンス調に仕上げている。読む手が止まらない一冊。友達、母娘、職場の同僚、遊び仲間の間の思い。そのリアルな裏の気持ちをストーリーにあわせて、表現している。イヤミスの範疇に入れたくないが、女性どおしの付き合い辛さ、しがらみのしつこさを表し切っている。流石、辻村深月さん。でも、全ての娘は救われたのかな?チエミの事件、裁判での真相立証は、難しいだろうな。登場する女性達は、それぞれが、いい面、嫌な面、持ってて、でも、魅力的。チエミのお母さんの対応も小さな子供相手の対応過ぎたなぁ

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