基本情報
内容詳細
日本を代表する詩人谷川俊太郎さんと韓国を代表する詩人申庚林さんが2012年から交流をして日本と韓国で行った対談と書き下ろした対詩(24編)が収録。二人のお気に入りの写真や二人が肩を組んでと撮った写真もあり。
「日韓同時代人の対話シリーズ」発刊に際して
半島と列島の関係は、時代の波に翻弄され、あるときは近づき、 またあるときは遠くなりながら綿々と続いてきました。 これからもきっと、近づいたり遠ざかったりを繰り返すことでしょう。 現実社会に生きる生身の人間であるかぎり、私たちもその影響から逃れることはできません。
それでもなお、私たちは、常にもうひとつの視点を忘れずにいたいと思います。 〈ひとり〉と〈ひとり〉が出会って対話するとき、 また真摯に相手の思いを受け取り、伝えようとするとき、 自分の奥にある何かが目覚め、ほんの少し、私たちの何かが変わります。 別の言語、別の文化を持っている個性どうしであれば、 なおさらその相互作用は大きくなることでしょう。
この個と個の出会いから何が生まれるのか、私たちにもまだわかりません。 読者の皆さんと一緒に見届けたいという願いで、この一冊をお届けいたします。
二〇一五年二月
金承福
*このシリーズは、韓国のウィズダムハウス出版社から韓国語版が同時刊行されます。
[著者紹介]
谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) 一九三一年東京生まれ。一九五二年第一 詩集『二十億光年の孤独』を刊行。
一九六二年「月火水木金土日の歌」で第 四回日本レコード大賞作詞賞、 一九七五 年『マザー・グースのうた』で日本翻訳 文化賞、 一九八二年『日々の地図』で第 三十四回読売文学賞、 一九九三年『世間 知ラズ』で第一回萩原朔太郎賞、 二〇一〇年『トロムソコラージュ』で第 一回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。
詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚 本、作詞など幅広く作品を発表。 近年 では、詩を釣るiPhone アプリ『谷川』 や、 郵便で詩を送る『ポエメール』な ど、 詩の可能性を広げる新たな試みにも 挑戦している。近著に『おやすみ神た ち』(川島小鳥との共著)がある。
申庚林(シン・ギョンニム) 一九三五年忠清北道中原郡(現、忠州 市)に生まれる。東国大学英文科卒。
一九五六年『文学芸術』に「葦」などの 詩を発表して創作活動を開始。処女詩集 『農舞』以来、民衆の暮らしに密着した リアリズムと優れた抒情性、伝統的なリ ズムを採りいれた詩によって韓国現代詩 の流れを一挙に変え、「民衆詩」の時代 を開いた。一九七〇年代以後は文壇の自 由実践運動、民主化運動で重要な役割を 果たした。詩集に『農舞』『鳥 嶺』、『月を越えよう』、『貧しい愛の歌』、『道』、『倒れた 者の夢』、『母と祖母のシルエット』、『角つの』 『写真館の二階』、長詩集『南ナ マンガン漢江』があ り、散文の著作として『民謡紀行』一、 二、『詩人を求めて』一、二、『風の風 景』などがある。
万海文学賞、韓国文学 作家賞、怡山文学賞、丹斎文学賞、大山 文学賞、空超文学賞などを受賞。現在、 東国大学碩座教授。趣味は囲碁と登山。
【著者紹介】
谷川俊太郎 : 1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年「月火水木金土日の歌」で第四回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第三十四回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第一回萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で第一回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』や郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している
申庚林 : 1935年忠清北道中原郡(現、忠州市)に生まれる。東国大学英文科卒。1956年『文学芸術』に「葦」などの詩を発表して創作活動を開始。処女詩集『農舞』以来、民衆の暮らしに密着したリアリズムと優れた抒情性、伝統的なリズムを採りいれた詩によって韓国現代詩の流れを一挙に変え、「民衆詩」の時代を開いた。1970年代以後は文壇の自由実践運動、民主化運動で重要な役割を果たした。万海文学賞、韓国文学作家賞、怡山文学賞、丹斎文学賞、大山文学賞、空超文学賞などを受賞
吉川凪 : 大阪生まれ。翻訳家。新聞社勤務を経て韓国に留学、仁荷大学国文科大学院で韓国現代文学を専攻。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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かふ さん
読了日:2019/11/27
風花 さん
読了日:2017/05/24
貧家ピー さん
読了日:2021/05/01
ジョナ さん
読了日:2015/11/08
watershed さん
読了日:2020/09/12
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人物・団体紹介
谷川俊太郎
1931年、東京生まれ。詩人。1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞を受賞。その後、数多くの賞を受賞する。詩作のほか、『ピーナッツ』の翻訳や、絵本、童話、脚本、作詞などさまざまな分野で活躍
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