酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう 日韓同時代人の対話シリーズ

谷川俊太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904855287
ISBN 10 : 4904855280
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
149p;21

内容詳細

日本を代表する詩人谷川俊太郎さんと韓国を代表する詩人申庚林さんが2012年から交流をして日本と韓国で行った対談と書き下ろした対詩(24編)が収録。二人のお気に入りの写真や二人が肩を組んでと撮った写真もあり。

「日韓同時代人の対話シリーズ」発刊に際して
半島と列島の関係は、時代の波に翻弄され、あるときは近づき、 またあるときは遠くなりながら綿々と続いてきました。 これからもきっと、近づいたり遠ざかったりを繰り返すことでしょう。 現実社会に生きる生身の人間であるかぎり、私たちもその影響から逃れることはできません。
それでもなお、私たちは、常にもうひとつの視点を忘れずにいたいと思います。 〈ひとり〉と〈ひとり〉が出会って対話するとき、 また真摯に相手の思いを受け取り、伝えようとするとき、 自分の奥にある何かが目覚め、ほんの少し、私たちの何かが変わります。 別の言語、別の文化を持っている個性どうしであれば、 なおさらその相互作用は大きくなることでしょう。
この個と個の出会いから何が生まれるのか、私たちにもまだわかりません。 読者の皆さんと一緒に見届けたいという願いで、この一冊をお届けいたします。
二〇一五年二月
金承福
*このシリーズは、韓国のウィズダムハウス出版社から韓国語版が同時刊行されます。

[著者紹介]
谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう) 一九三一年東京生まれ。一九五二年第一 詩集『二十億光年の孤独』を刊行。
一九六二年「月火水木金土日の歌」で第 四回日本レコード大賞作詞賞、 一九七五 年『マザー・グースのうた』で日本翻訳 文化賞、 一九八二年『日々の地図』で第 三十四回読売文学賞、 一九九三年『世間 知ラズ』で第一回萩原朔太郎賞、 二〇一〇年『トロムソコラージュ』で第 一回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。
詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚 本、作詞など幅広く作品を発表。 近年 では、詩を釣るiPhone アプリ『谷川』 や、 郵便で詩を送る『ポエメール』な ど、 詩の可能性を広げる新たな試みにも 挑戦している。近著に『おやすみ神た ち』(川島小鳥との共著)がある。

申庚林(シン・ギョンニム) 一九三五年忠清北道中原郡(現、忠州 市)に生まれる。東国大学英文科卒。
一九五六年『文学芸術』に「葦」などの 詩を発表して創作活動を開始。処女詩集 『農舞』以来、民衆の暮らしに密着した リアリズムと優れた抒情性、伝統的なリ ズムを採りいれた詩によって韓国現代詩 の流れを一挙に変え、「民衆詩」の時代 を開いた。一九七〇年代以後は文壇の自 由実践運動、民主化運動で重要な役割を 果たした。詩集に『農舞』『鳥 嶺』、『月を越えよう』、『貧しい愛の歌』、『道』、『倒れた 者の夢』、『母と祖母のシルエット』、『角つの』 『写真館の二階』、長詩集『南ナ マンガン漢江』があ り、散文の著作として『民謡紀行』一、 二、『詩人を求めて』一、二、『風の風 景』などがある。
万海文学賞、韓国文学 作家賞、怡山文学賞、丹斎文学賞、大山 文学賞、空超文学賞などを受賞。現在、 東国大学碩座教授。趣味は囲碁と登山。

【著者紹介】
谷川俊太郎 : 1931年東京生まれ。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。1962年「月火水木金土日の歌」で第四回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第三十四回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第一回萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で第一回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表。近年では、詩を釣るiPhoneアプリ『谷川』や郵便で詩を送る『ポエメール』など、詩の可能性を広げる新たな試みにも挑戦している

申庚林 : 1935年忠清北道中原郡(現、忠州市)に生まれる。東国大学英文科卒。1956年『文学芸術』に「葦」などの詩を発表して創作活動を開始。処女詩集『農舞』以来、民衆の暮らしに密着したリアリズムと優れた抒情性、伝統的なリズムを採りいれた詩によって韓国現代詩の流れを一挙に変え、「民衆詩」の時代を開いた。1970年代以後は文壇の自由実践運動、民主化運動で重要な役割を果たした。万海文学賞、韓国文学作家賞、怡山文学賞、丹斎文学賞、大山文学賞、空超文学賞などを受賞

吉川凪 : 大阪生まれ。翻訳家。新聞社勤務を経て韓国に留学、仁荷大学国文科大学院で韓国現代文学を専攻。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • かふ さん

    日韓両詩人が対詩や対談を通して2012年からの交流。それぞれの詩とエッセイ。一番興味を引いたのはシン・ギョンニムのエッセイだった、日本占領時代から解放、そして朝鮮戦争へと激変していく社会で校長先生の振る舞い方がどこにもいるな、こういう人は。日本統治時代は朝鮮語を使う生徒は許さず、解放後は日本語を使うことを許さず、朝鮮戦争では米軍に取り入り左翼教師を追放して、文教部次官に出世し国会議員になった。学校の運動場の桜は全て切られて、ムクゲが植えられた。

  • 風花 さん

    言葉は風のように、また光のごとく、いくつもの海も山もたやすく越えて、遠くの町にもとどく。よい言葉もよくない言葉も。日本人はいつから韓国のことを「近くて遠い隣国」というようになったのだろう。谷川さんと申さんの対詩や対談を読んでいると、本当にわからなくなる。お互い初対面にもかかわらず、まるで「やあ、元気だったかい?最近そっちはどう?」なんて、旧知の友と交わす挨拶のように、二人の間にはなんの隔たりもない。そうすることが当たり前のように、自分を語り相手を語り、互いの国や詩について語る。→

  • 貧家ピー さん

    日韓の詩人ふたりによる対詩、詩作品・エッセイを収録。 二人の中では、どこか共通点を感じているようだ。肩を組んだ二人の写真がそれを物語っていた。韓国では日本よりも詩が売れているようだ。

  • ジョナ さん

    日韓の同時代の詩人による、対詩(順番に詩を作っていく連詩ではなく、二人だけで作ったもの。この対詩は、規則は設けず、東京ーソウルで行き交うメールにより、2014年1月から6月末にかけて断続的に行われた。)と、二度の対談、各氏の幾つかの代表的な詩とエッセイによって成る本。二人の作品のみならず生い立ちや生き方がそっくりで、びっくり。国と言語は違えど、同じ世界を見ているのだなあ。翻訳者の吉川凪さんが、良い仕事をしている。日本語もハングルも味わい深かった。学ぶために読むのではないから詩人の言葉はゆっくり味わいたい。

  • watershed さん

    詩に行き詰まると 時々金平糖を口に放りこむ 色とりどりの異形の星 その小さな角が舌の上で溶けてゆく 幼児の無邪気を失いたくない 俊 野ばらの香りに部屋に満ち 麦熟れる匂い鼻をくすぐる 初夏の夜風は容赦がない 僕をこんなに 見さかいなく浮き足立たせて 庚

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谷川俊太郎

1931年、東京生まれ。詩人。1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞を受賞。その後、数多くの賞を受賞する。詩作のほか、『ピーナッツ』の翻訳や、絵本、童話、脚本、作詞などさまざまな分野で活躍

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