私の身体を生きる

西加奈子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163918488
ISBN 10 : 4163918485
フォーマット
出版社
発行年月
2024年05月
日本
追加情報
:
232p;20

内容詳細

人気作家17人が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ

私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。女性/女性として生きる17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。「文學界」人気連載がついに単行本化。

著者は島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子の17人。

自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    表紙のWAKICOのイラストが示すように17人の女性作家、漫画家、発明家が自らの身体について書いたもの。宇佐見りんやエリイなど今を感じる女性たち。男性から見る女性の身体へのステレオタイプの性欲を、つい近年まで無意識に女性も受け入れてきたことを振り返り、それを汚らしいと嫌悪するもの、自分の価値観に忠実に従うもの、そのギャップが男性の側にもあると気づく驚きなど、実に様々な告白があった。今まで大っぴらには語られなかった性の物語。しかし作家である以上、多かれ少なかれ創作であることも考慮に入れて読むべきなのか。

  • pohcho さん

    17人の女性作家による、性や身体をテーマにしたエッセイ。自慰とかSMとか、ちょっと他では読めないようなかなりヘヴィーな内容が多かった。村田さんをキチガイ呼ばわりしたお笑い芸人は許せん。朝吹さんは重い内容の中に漫画(日出処の天子)の話があって読みやすかった。島本さんと金原さんは、エッセイというよりご自身の描く小説そのままの世界。重い話が多いので、千早さんの身長の話は少しホッとしたし、柴崎さんは違うエッセイを読んだところなので、続きを読んでいるような面白さがあった。

  • がらくたどん さん

    「人の皆行うことで、人の皆言わないことがある」鴎外が『ヰタセクスアリス』で「僕の身体と性」をテーマに小説を書いて発禁食らったのは明治末であった。既に文学者としても政府高官としても確固たる地位にあった林太郎君でも「身体と性」を語ることの壁に跳ね返された時代からかれこれ115年。身体と性が分かちがたい壮中年層の17名の「女性」文筆家によるそれぞれの「ヰタセクスアリス」が本屋さんに並ぶ景色をまず寿ぎたい。その身体と性を生きている人の在り様は喜びも苦しみもとてもカラフル♪一括りにするなんて、あまりにモッタイナイ!

  • よつば🍀 さん

    島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子、17名の書き手が自らの身体に向き合って記したエッセイ集。1人当たりのページ数は少ないが非常に濃い内容。性について赤裸々に描かれている作品が多く、途中でなんどかエッセイである事の確認をしたほど。性被害、性的搾取、妊娠出産など、女性で在るが故の苦悩がリアルで心がヒリヒリした。物哀しさもあるが、自分の身体に真摯に向き合う姿勢に共感を覚えた。

  • けいこ さん

    自身の身体についてのエッセイ。好きな作家さんが沢山いたので手に取る。が、性被害に遭った、幼少期に自慰を覚えた、妊娠する事に葛藤していた、性を売っていたなど、割と重い。よく書いたなぁというのが第一印象。想いや主張を理解するのが難しかったけれど、女性であるという事を窮屈に感じている人が、思っている以上に多いのかもしれないと思った。同じテーマで男性作家さんに書いてもらったらどうなんだろう。生い立ち、環境、世の中の風潮と自身の身体と心の置き場所に皆葛藤しながらも潔く折り合いをつけていた。

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人物・団体紹介

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西加奈子

1977(昭和52)年、イランのテヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004(平成16)年に『あおい』でデビュー。翌年、1匹の犬と5人の家族の暮らしを描いた『さくら』を発表、ベストセラーに。’07年『通天閣』で織田作之助賞、’13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、’15年『サラバ!』で直木賞

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