被爆したピアノが奏でる協奏曲。広島「平和の夕べ」公演の実況録音
広島の被爆75年という節目の年である2020年8月に広島で2日にわたって行なわれた広島交響楽団による「平和の夕べ」コンサート。被爆した「明子さんのピアノ」が、奇蹟的に修復されて保存されていることを知ったロンドン在住の作曲家、藤倉 大がそのピアノからインスパイアされて作曲した新しいピアノ協奏曲は、藤倉の申し出を快く受け入れた巨匠マルタ・アルゲリッチを迎えて行われる予定でしたが、折からのコロナ禍により来日できず、かわって広島出身のピアニスト、萩原麻未によって初演されました。
そのほかにメモリアル・イヤーだったベートーヴェンの弦楽四重奏曲の弦楽合奏版、海外で活躍するメゾ・ソプラノ、藤村実穂子を迎えたマーラーの歌曲、齋藤秀雄によって管弦楽にアレンジされたバッハの『シャコンヌ』を加えたこの記念すべきライヴ・アルバムからは、間違いなく未来への希望が聞き取れることでしょう。(メーカー資料より)
【収録情報】
1. 藤倉 大:ピアノ協奏曲第4番『Akiko's Piano』
2. ベートーヴェン:カヴァティーナ〜弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130より
3. マーラー:歌曲集『亡き子をしのぶ歌』
4. J.S.バッハ/齋藤秀雄編:シャコンヌ〜無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
萩原麻未(ピアノ:1)
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ:3)
広島交響楽団
下野竜也(指揮)
録音時期:2020年8月5,6日
録音場所:広島文化学園HBGホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
SACD Hybrid
下野竜也指揮、広島交響楽団による「平和の夕べコンサート」の模様を収録したアルバム。2020年8月の終戦75年の節目に、藤倉大のピアノ協奏曲やマーラーの「亡き子をしのぶ歌」などを捧げた、未来への祈りを込めた名演を収録。(CDジャーナル データベースより)