不穏な眠り 文春文庫

若竹七海

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167913984
ISBN 10 : 4167913984
フォーマット
出版社
発行年月
2019年12月
日本
追加情報
:
253p;16

内容詳細

仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶。
吉祥寺のミステリ専門書店でアルバイトとして働きながら、〈白熊探偵社〉の調査員として働いている。
「さよならの手口」(2014年4位)「静かな炎天」(2016年2位)、「錆びた滑車」(2019年3位)と「このミス」上位常連の人気ミステリシリーズ、文庫オリジナルの最新刊。

「水沫(みなわ)隠れの日々」
終活で蔵書の処分を頼んできた藤本サツキのもう一つの依頼は、死んだ親友の娘・田上遥香を刑務所から自分のところに連れてきてほしいということだった。刑務所からサツキの元に向かう道で、遥香は車に乗った男たちに拉致されてしまう。

「新春のラビリンス」(「呪いのC」改題)
大晦日の夜、葉村は解体直前の〈呪いの幽霊ビル〉の警備をすることになった。ヒーターが壊れ、寒さの中一夜を明かした葉村は、女性事務員の公原から連絡が取れない男友達の行方を調べてほしいと頼まれる。

「逃げだした時刻表」
葉村の働くミステリ専門店でGWに〈鉄道ミステリフェア〉を開催することになった。展示の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。本の行方を追ううちに、互いを出し抜こうとするコレクター同士のトラブルや、過去の因縁まで絡んできて思わぬ展開に……。

「不穏な眠り」
亡くなった従妹から引き継いだ家にいつのまにか居座り、そこで死んでしまった宏香という女の知人を捜してほしいという依頼を受けた葉村。宏香を連れ込んだ今井という男の家を訪ねたところ、今井の妻に危うく殺されかける。今井は宏香の死後、家出していた。

解説・辻真先

TVドラマ化決定!
ドラマ10「ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜」
主演シシド・カフカ 間宮祥太朗 池田成志 津田寛治 中村梅雀
2020年1月24日(金)スタート予定(連続7回)

【著者紹介】
若竹七海 : 1963年、東京生まれ。立教大学文学部卒。1991年、「ぼくのミステリな日常」で作家デビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞。2015年、葉村晶シリーズ「さよならの手口」でミステリファンクラブ・SRの会による“SRアワード2015”国内部門を受賞、「このミステリーがすごい!」4位。2016年、同シリーズ「静かな炎天」が「このミステリーがすごい!」2位、“SRアワード2017”国内部門、ファルコン賞を受賞。2018年、同シリーズ「錆びた滑車」が「このミステリーがすごい!」3位。著書に「悪いうさぎ」(日本推理作家協会賞“長編及び連作短編集部門”候補)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 紅はこべ さん

    道を踏み外した、真っ当な人生を生きられなかった女達のお話。いくら不運とはいえ、こんなに殺されかけるなんて、葉村晶が生存しているのが不思議なくらい。富山店長、葉村晶のお給料、上げてあげて!

  • 中原れい さん

    最新短編集。ますますキレのいい話運びが楽しめるし、個人的には昔のような力業の考えオチは減ってる気がするので読みやすいと思う。4篇どれも現代の世相をうつしたとびきりビターなノリで、晶は痛い目にあいまくります。痛い…。続けていると年取ってきたのに古本屋も出なきゃならないなどの辛い目にあい続けそうな嫌な気がするので、そろそろ落ち着いてくれてもいいよ…とはいっても冬狐堂みたいなの似合わないから人を使うようにはなれないよね…

  • へくとぱすかる さん

    ABC時刻表がからむ「逃げ出した時刻表」を目当てに購読。店長の掲げる鉄道ミステリの作家名の中に、はてな? 全く知らない名前。私の不勉強かな、と思ったらそうじゃなかった。さすがに実在の作家を事件にはからめられないものね。本当は書店員なのに、つくづくひどい目に遭う探偵だなぁ。気の毒でしかたがないが、彼女のタフさに救われる。実はシリーズだと知らずに購読。でもこれをきっかけに葉村晶ファンになれるかも。

  • 星落秋風五丈原 さん

    新年からショボい頼み事をしていた葉村晶シリーズが何とNHK総合で連続ドラマになった!しかもハムラアキラとなぜか全部カタカナ読みになってる!それだけでかっこいいじゃないか。演じるのはシシドカフカさんと、こちらも全部カタカナ読みだ!何だか番宣ポスターもかっこよくて同一作品と思えないぞ!そんなこんなな(どんなだよ)葉村晶の最新作が短編集で登場。このヘーワな日本で何ひとりハードボイルドやってんだよと言いたくなるような願いごとだが、実際彼女の身の回りではこれらの事が日常茶飯事で起こっているのだから仕方ない。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    「このミス」上位常連。しかしあくまで1位ではない。1位になれないとけなしているのではない。葉村晶シリーズはそうした作品なのだろうと言いたいのだ。このシリーズは読む人を選ぶ。ハードボイルドではあるが、シブくカッコイイ主人公ではない。四十代のおばさん探偵、しかも四十肩と膝に不調を抱えているのだ。テイストもほろ苦くなんとも言えない後味の悪さを持つ。さて、五十代、六十代の葉村晶はどうしているのだろう。はたして若竹さんは、この後そうした葉村晶を書く気がおありになるのだろうか。気になるところである。

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人物・団体紹介

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若竹七海

東京生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、連作短編集『ぼくのミステリな日常』でデビュー。以降、青春ミステリから歴史ミステリ、ホラーまで幅広いジャンルで、多彩な作品を発表。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたも

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