カインは言わなかった 文春文庫

芦沢央

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167919160
ISBN 10 : 4167919168
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
追加情報
:
416p;16

内容詳細

「世界の誉田」と崇められるカリスマ芸術監督が率いるダンスカンパニー。その新作公演直前に、主役の藤谷誠が姿を消した。すべてを舞台に捧げ、壮絶な指導に耐えてきた男に一体何が?誠には、美しい画家の弟・豪がいた。芸術の神に魅入られた人間と、なぶられ続けてきた魂の叫び。哀しき業に迫る慟哭ミステリー。

【著者紹介】
芦沢央 : 1984年東京都生まれ。2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。17年『許されようとは思いません』が第38回吉川英治文学新人賞候補。18年、『ただ、運が悪かっただけ』、19年「埋め合わせ」がそれぞれ日本推理作家協会賞短編部門候補に。18年『火のないところに煙は』で第7回静岡書店大賞受賞、19年本屋大賞、第32回山本周五郎賞ノミネート。21年『汚れた手をそこで拭かない』が第164回直木賞候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • イアン さん

    ★★★★☆☆☆☆☆☆バレエを扱った芦沢央の長編。演劇界の鬼才・誉田率いる劇団の初演直前に、主役に抜擢された藤谷が失踪する。しかしそれは何人もの人生の歯車を狂わせる序章に過ぎなかった…。藤谷の恋人や代役のルームメイトなど、総勢5人の視点からその日何があったのかを炙り出していく。「カイン」を扱うだけにミステリファンなら当然殺人が起こるのは予想できるのだが、それが一向に訪れず冗長に感じてしまった。バレエや絵画といった芸術的感性を要求する作品だが、核となるテーマをとことん研究し作品に昇華させる芦沢スタイルは健在。

  • アッシュ姉 さん

    人気ダンスカンパニーの新作公演直前に巻き起こる失踪事件。厳しい指導で評判のカリスマ監督、主役に大抜擢された兄、舞台装飾を手掛ける弟。芸術の神に魅入られた人間と、触れ回される周囲の者たちをめぐる長編ミステリー。芸術とは無縁、ストイックとは真逆の生活を送っている私には理解しがたいことも多く、なぜここまでするのかという思いが終始つきまとった。あの夫婦は救われたのだろうか、彼女たちはどうなったのだろうか、その後が気になる終わり方だった。

  • 坂城 弥生 さん

    姿を消したダンサーと劇団を取りまく様々な人達の思惑…。

  • よっち さん

    カリスマ芸術監督が率いるダンスカンパニー。その新作公演「カイン」の初日直前に、主役の藤谷誠が突然失踪してしまい、沈黙が守ってきたものの正体に切り込む罪と罰の慟哭ミステリ。公演直前に姿を消した主演、美しき画家の弟、代役として主役カインに選ばれたルームメイト。全てを舞台に捧げ、壮絶な指導に耐えてきた男に何が起きたのか。複雑な思いを抱える人物たちの描写を積み重ねていきながら、特別な存在になりたい、認められたいのに満たされない芸術の不条理さが浮き彫りになりましたけど、こういう事件の動機は意外と平凡なんですよね…。

  • カブ さん

    ダンスカンパニーの新作公演直前に主役の藤谷誠が行方不明に。自分の意思なのか、事故や事件なのか。バレエや舞踊の知識がほとんどないため、わかりにくい場面もあったが妙な緊張感と嫉妬や野心などの感情が押し迫ってきて読む手が止まらなかった。

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人物・団体紹介

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芦沢央

1984(昭和59)年、東京生れ。千葉大学文学部卒業。2012(平成24)年『罪の余白』で野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。’18年『火のないところに煙は』で静岡書店大賞、’21(令和3)年『神の悪手』でほんタメ文学賞(たくみ部門)、’22年、同書で将棋ペンクラブ大賞優秀賞(文芸部門)、’

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