薄情 河出文庫

絲山秋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309416236
ISBN 10 : 4309416233
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
276p;15

内容詳細

他人と深く関わることを避けながら暮らす宇田川静生。彼は、都内から移住してきた木工職人・鹿谷さんの工房で、そこに集う人たちとのしがらみのないお喋りを楽しみながら日々を過ごしていた。鹿谷さんの自由な空気が心地よかったのだ。しかし、名古屋から戻ってきた高校の後輩・蜂須賀との再会以降、少しずつ彼の人生は変化していき…。“地方”が持つ徹底した厳しさと、その先に開かれる深い優しさに寄り添う傑作長篇。谷崎潤一郎賞受賞作。

【著者紹介】
絲山秋子 : 1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として勤務する。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年「沖で待つ」で芥川龍之介賞、2016年『薄情』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • タカユキ さん

    神社の跡取りとして手伝いながら一年のうち5ヶ月は嬬恋でキャベツの収穫をする群馬在住の人と深く関わることが苦手な三十代の宇田川。地元にいながらも地元民との関わりも薄いものにしかならなくて、地元外の人たちの人間関係を新たに開拓しても自然と消滅に向かう。著者の地元である群馬の文化や空気が伝わってくる文章。新たな人と関わることによって感じる人との距離感。自分の住む町と都会の距離。そして心の境界線とは、いったい何だろうと考えさせられた。

  • thayami さん

    時間軸で対比する自己。過去が過去のままか、未来となるか。これが不在と実在。表題は、自身の未来への心の在り方ではなかろうか。表層的な客観性と心底との乖離が表題。人との交錯が、自身と向き合う土壌。表層的には瑞穂/カズシとの出会いと別れであり、深層的には蜂須賀/鹿谷の”事件後”の動向。それぞれ前者が動的、後者が静的に心に染み込んでいく感。最後の件の”地方”。様々な暗喩が、頭に浮かぶ。静生が踏み出した一歩は、開かれた道への前向きさではあるが、同時に、現実の暗部を踏まえて生き抜く決意表でもある気がする。

  • アマニョッキ さん

    絲山さんの描くダメ男がめっぽう好きなわたしでありますが(吉田修一のそれも好き)、今回の宇田川もとても良かった。一見無知で散漫そうな男が、実は密度のことを考えながら一服してるなんてもうどんだけセクシーなん。「多数決で負ける脳の野党」とか「自覚できないほど弱い毒」とかの絲山さん語録も良ければ、「北軽井沢といっても群馬県」だとか「長野原と長野県」だとかの考察もすごく面白い。禅問答のごとき宇田川の思考の海に、わたしも潜ったり沈んだりたまに顔出してみたり。とても不思議で心地よかった。そして群馬に行ってみたい。

  • ピロ麻呂 さん

    向上心も競争心もなく遊牧民のように暮らす宇田川くん…なんか自分に似てるかも(^_^;)共感しちゃいました。他人を蹴落としてまで頂点を目指したいと思わないし、普通の生活が一番だと思うんやよなぁ。ふと思い立って独り当てもなくロングドライブ…ってのもしたことあるし〜情熱っていうのがなくて冷めてる…ある意味、薄情なのかもね。

  • ひほ さん

    絲山さん 2冊目。他人への深入りを避けて日々を過ごす宇田川に訪れた、ある出来事。土地が持つ優しさと厳しさにそっと寄り添う傑作長篇。 心に余裕がないのかしら? そっと寄り添うことができなかったのが残念。

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絲山秋子

小説家。1966年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として勤務する。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年「沖で待つ」で

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