潜入ルポ 中国の女 エイズ売春婦から大富豪まで 文春文庫

福島香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167838737
ISBN 10 : 4167838737
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
287p;16

内容詳細

モンゴル人に扮してのエイズ村極秘取材、都市の底辺で蠢く売春婦たちとの接触、華やかなキャリアウーマンの舞台裏、反体制派故に当局から激しい人権侵害を受ける活動家の苦悩の数々…。さまざまな中国女性の置かれた驚愕の実態に、新聞記者としては日本人初の女性北京特派員だった福島香織が鋭く切り込む。

目次 : 第1章 エイズ村の女たち(男の子を産まないと、女は一人前と認められないから命をかけて男の子を産む/ 売れる体があるのはラッキー。どうせなら都会でいい男に売りたい/ 男が上に乗っかっているとき目をつぶるの。幼い息子の笑顔が見えるから/ 超生で罰金をくらったけれど、あの娘を産んでよかった)/ 第2章 北京で彷徨う女たち(私たちに居場所なんてないのよ!ただ、慰める腕がほしいだけ/ 殺すより売る方がよっぽどいいでしょ/ 幸せにはなれない。ただ、生活になれていくだけ/ 私は誇りを買い戻したのよ/ 結婚しないことへのプレッシャーの方がずっと重い、同性愛より/ 都会の片隅で、一人ひっそり命を断つ打工妹(出稼ぎ娘)がどれほどいるか)/ 第3章 女強人(女傑)の擡頭(私は「おしん」と性格がすごく似ているの/ 私の活動の力の源泉は「愛」/ 「私は民族主義者」と漢語で語るチベット民族主義者/ 人間は誰もが、ちょっとは障害を持っているのよ/ 「グッチ・ガール」から「寅女」となりて)/ 第4章 文革世代と八〇后と小皇帝たち(今の知識人はニセモノよ。本当の知識人はもう亡くなってしまった/ 私は今、水の上に這い上がってようやく世界を見た/ 一人っ子である身の上に、祖父母の歴史の物語が凝縮されているのよ)

【著者紹介】
福島香織 : フリージャーナリスト。1967年奈良市生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社に入社。大阪文化部などを経て上海・復旦大学に語学留学。2001年から産経新聞香港支局長に赴任、2002年に香港支局閉局にともない中国総局(北京)に異動。2008年まで常駐記者を務めた。2009年に退職し、中国関連分野でフリーの活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • らむり さん

    日本人で良かった〜と思わずにいられないわな。

  • からっぽな蛙《真梨江》 さん

    中国人留学生の友達がいる。学生時代、中国に留学したことのある日本人の友達もいる。なのに、あたしは驚くほど中国について知らない。封神演義や三国志が高い人気を誇る日本において、中国本国・上海・台湾の歴史的背景を理解している人がどれほどいるだろう。文化大革命や天安門事件がどんな意味を持っているか、きちんと理解している人がどれほどいるのだろう。世界史の授業をあれほど夢中になって受けたのに、あたしはなにひとつ理解していない。それらが現在の中国にどんな影響を及ぼしているか、も。それがなによりも怖い。これは現実なのだ。

  • 更紗姫 さん

    二十年前ならまだしも、これが「二十一世紀の中国の現実」だと言う。でも読み進めるうち、「二十年後も変わらないかも」と暗澹たる気持ちに。<貧富の差>が大きいと聞いてはいたが、その背景に農村戸籍と移動の制限ががある。どこに生まれたかで、全てが決まってしまう。女性であれば、更に困難な道しかない。整理しきれないモヤモヤが、金美齢の解説で少し晴れた。生まれ暮らす「場の力」が女を作る。中国・台湾、日本でも、女はその国なりに強かなのだ。

  • lily さん

    果敢に物事に挑戦し大富豪となったり、社会的成功を勝ち取る女性。しかし、その光以上に闇は濃い。コンドームが高くて買えず、貧困・エイズの連鎖をもたらす村や、障害児を貸出して物乞いをする場面などは、石井光太『絶対貧困』にある東南アジアのスラムを想起させる。。農村戸籍と都市戸籍という人種隔離政策に等しい現状。新生児の男の割合が3割ほど多いのは、無戸籍や産み分けがもたらす悲劇である。また、民主主義が聞いてあきれるおぞましい拷問と人権侵害。これは極論ではない。まぎれもなく中国の今である。

  • すし さん

    農村に生まれて牛や馬に生まれた方がマシ、という生き方を強いられる女性から、逆境に負けず成功した女性まで、様々な女性が取り上げられている。それぞれに強く、日本人女性にはない魅力?に溢れているように思う。そんな魅力を作ったのは中国社会の厳しい環境だか、この魅力を失っても、やはり社会福祉が充実して、皆が幸せになれる社会を望む。特に、農村の女性たちのパートは、悲惨なものが多すぎる…

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