一刀斎夢録 上 文春文庫

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167646110
ISBN 10 : 4167646110
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
追加情報
:
448p;16

内容詳細

「飲むほどに酔うほどに、かつて奪った命の記憶が甦る」―最強と謳われ怖れられた、新選組三番隊長斎藤一。明治を隔て大正の世まで生き延びた“一刀斎”が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、過ぎにし幕末の動乱、新選組の辿った運命、そして剣の奥義。慟哭の結末に向け香りたつ生死の哲学が深い感動を呼ぶ、新選組三部作完結篇。

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951(昭和26)年、東京生まれ。著書に「地下鉄(メトロ)に乗って」(第16回吉川英治文学新人賞)「鉄道員(ぽっぽや)」(第117回直木賞)「壬生義士伝」(第13回柴田錬三郎賞)「お腹召しませ」(第1回中央公論文芸賞、第10回司馬遼太郎賞)「中原の虹」(第42回吉川英治文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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新選組の隊士の多くは若くして亡くなってい...

投稿日:2021/04/11 (日)

新選組の隊士の多くは若くして亡くなっています。ですが江戸時代末期、明治、大正と激動の時代を生き抜いた人物がいます。それがこの話のメインとなる新選組三番隊長斎藤一です。そんな彼がお酒を飲んで、衛師団中尉に当時の事を話すといったスタイルで物語は進んでいきます。だから斎藤一の目を通した、沖田総司、土方歳三、近藤勇が昔話の中で出てくるんです。人物描写が生き生きとしていて、引き込まれて夢中で読みました。あと江戸幕府と武士の時代の終わりや新選組の終焉、さらには剣の奥義などなど話題は尽きません。浅田次郎さんはいくつも新選組をテーマにした本を出版していて、壬生義士伝がやはり有名ですが私はこの作品が一番好きです。ちなみに語り部である斎藤一は人間が嫌いな偏屈な男として描かれていたりします。実は彼は天寿全うして、長く生存した人物なのに斎藤一をメインにした話は少なかったりします。剣が強く、無口でどこかミステリアスなイメージがあったのですが、この話を読むと妙に人間臭くてしっくりくる。

イック さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yoshida さん

    明治帝が崩御し始まる大正の御代。陸軍近衛師団の梶原中尉は明治帝の葬儀後、特別休暇を賜る。梶原中尉は、警視庁の友人である榊警部から藤田五郎という翁の話を聞く。その正体は新選組助勤三番隊長の斎藤一だった。梶原中尉は斎藤宅を訪れ、在りし日の新選組の話を聞く。そして新選組の栄枯盛衰に引き込まれ、斎藤宅を訪れ続ける。「壬生義士伝」のシリーズでもあり、吉村貫一郎も登場。何より斎藤一が魅力的。龍馬暗殺の真相。そして、この作品でも近藤勇は哀しい。尉官クラスの生活振りも分かり読み応えのある作品。これからの展開が楽しみです。

  • ehirano1 さん

    これは回想録にした時点で著者の勝という感じがしました。こうでもしないと一刀斎については語れないと思います。上巻だけで既に一刀斎は猛毒です。

  • むーちゃん さん

    浅田次郎 新撰組三部作 3作目 やっと読みはじめ上巻読了。 独特の語りで進んでいく。下巻で感想書きます。

  • Die-Go さん

    斉藤一が語る幕末明治西南戦争。浅田次郎による新撰組三部作の締めを語るだけあって、気合いの入り方は半端ではない。 しかし、無口で通ってた斉藤さんがよくしゃべること(笑)。歳のせいか酒のせいか。 下巻へ期待。★★★★☆

  • 酔拳 さん

    明治から大正へと時代が変わった頃が時代背景になっている。近衛師団の梶原が警察の剣道場で、普通はしないような剣道の指導をしているお爺さんを目撃した事から、物語は始まる。そのお爺さんが、斎藤一でそこから、梶原が斎藤の家を訪れ、夜な夜な話を聞くのだが… 斎藤の事、そして、新選組の隊士の事など、詳しく語られ、斎藤一や新選組、幕末の事が詳しくわかった。初めの方に、坂本竜馬暗殺の事が語られるが、一刀斎の語る事が事実なら衝撃だ。(いまのところ、歴史的史実は明らかではないけれど。)下巻へ

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