村上春樹、河合隼雄に会いにいく 新潮文庫

河合隼雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101001456
ISBN 10 : 4101001456
フォーマット
出版社
発行年月
1999年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,225p

内容詳細

村上春樹が語るアメリカ体験や1960年代学生紛争、オウム事件と阪神大震災の衝撃を、河合隼雄は深く受けとめ、箱庭療法の奥深さや、一人一人が独自の「物語」を生きることの重要さを訴える。「個人は日本歴史といかに結びつくか」から「結婚生活の勘どころ」まで、現場の最先端からの思索はやがて、疲弊した日本社会こそ、いまポジティブな転換点にあることを浮き彫りにする。


河合隼雄 カワイ・ハヤオ (1928-2007)
兵庫県生れ。臨床心理学者、京都大学名誉教授。京都大学理学部数学科卒業後、アメリカ留学を経て、スイスのユング研究所で日本人初のユング派分析家の資格を取得、ユング分析心理学の日本の第一人者となった。『こころの処方箋』『明恵 夢を生きる』ほか著書多数。谷川俊太郎、村上春樹、佐渡裕など、作家・音楽家とも深い交流を持ち、幅広く活躍した。2007(平成19)年7月19日没。


村上春樹 ムラカミ・ハルキ 1949(昭和24)年、京都市生まれ
早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、紀行文、翻訳書など著書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。


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読書メーターレビュー

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  • だんぼ さん

    ぼくはなにをしてるかというと ぐうぜん待ちの商売 ただずっと偶然をまってるのです

  • ehirano1 さん

    当方は村上春樹の著書で初めて読んだのが”ねじまき鳥クロニクル”でした。村上春樹は”何かのメッセージがあってそれを小説に書く”のではなく”自分の中にどのようなメッセージあるのか探し出すために小説を書く”とのことだそうです。そういう視点で著作を再読してみようと思いました。

  • mura_海竜 さん

    箱庭療法の心理学者河合隼雄さんと村上さんの対談集。1999年の発行。時期的には、『ねじまき鳥クロニクル』の第三部が出版された後くらいでしょうか。話題は当時の事件などを話題に心理学を絡ませる。理解度70%いかないかな、「むずむず」は、ほぐれない感じ。羊をめぐる冒険」は読んでみたい。

  • しいたけ さん

    村上春樹の小説は多分ノルウェイだけ、翻訳も多分ギャツビーだけ・・。そんな私が彼の小説以外のものを読むうちにどんどん惹かれて、ほとんど恋してる。Kindleで読んだのでハイライトがいっぱいになった。患者に好きですと言われたら「あなたが好きなようにわたしも好きになりました」と隠さず言う、「人間が人間を好きになるなんてのは大したことではないことだから・・」に「あっ、そうですか?」と焦る村上氏。私も焦った。論点はそこではないので大丈夫。核実験への反対の話で「だれも痛みをひきうけていない」と。そんな真面目さがいい。

  • ネギっ子gen さん

    村上春樹氏の「前書き」に「(河合さんは)決して自分の考えで相手を動かそうとしない。相手の思考の自発的な動きを邪魔するまいと、細心の注意を払う。むしろ相手の動きに合わせて、自分の位置を少しずつシフトさせていく」と。ここに先生のカウンセリングの技量を見る。その春樹氏、本タイトルに「簡潔にして要を得ている――と僕は思う。なんだか物語の始まりみたいではないですか」と書くが、その通りですね。161頁の河合先生の<「治る」ということは深く考えると、わけのわからなくなるほど定義するのが難しい>という記述に、賛同します。

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人物・団体紹介

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河合隼雄

1928年‐2007年。臨床心理学者。京都大学名誉教授。京都大学教育学博士。2002年1月から2007年1月まで文化庁長官。国際箱庭療法学会や日本臨床心理士会の設立等、国内外におけるユング分析心理学の理解と実践に貢献。『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞受賞。1995年

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