ロシア・アヴァンギャルド 未完の芸術革命 ちくま学芸文庫

水野忠夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480511898
ISBN 10 : 448051189X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
432p;15

内容詳細

既存の価値観に対する攻撃とともに、ロシアでは20世紀初頭に産み落とされた前衛芸術。1917年の社会主義革命に先行したその活動は、芸術革命に呼応するものとして政治革命に同調し、昂揚する民衆のエネルギーに支えられて、芸術運動を展開してゆく。これがロシア・アヴァンギャルドと呼ばれる運動である。しかしそれはやがて、スターリン体制から「形式主義」として批判され、芸術の論理によらず粛清され抹殺されてゆく。マヤコフスキー、マレーヴィチ、メイエルホリドなど、激しい時代を生きた芸術家たちの活動に光をあて、その再評価の嚆矢となった20世紀美術史の名著。

目次 : 1 “革命”まで―ロシア未来主義とフォルマリズムの成立(ロシア未来主義の出発/ 立体未来派グループの登場/ 「絵画そのもの」の探求へ/ 詩的言語と絵画の冒険/ “モスクワ言語学サークル”と“オポヤズ”/ 方法としての芸術)/ 2 十月革命と芸術(ロシアの赤い宴)/ 3 “革命”以後―レフは何を目指したか(「レフ」のプログラム/ 「生産主義者」の理論/ 十月革命後の“オポヤズ”/ “レフ”の実践)/ 4 “革命”と“芸術”の死―メイエルホリドと演劇の十月(演劇の十月/ ビオメハニカ/ メイエルホリド劇場の命運)/ 5 結び(未完の芸術革命)

【著者紹介】
水野忠夫 : 1937‐2009年。中国吉林市生まれ。早稲田大学文学部露文科卒業。早稲田大学文学部教授を経て、同名誉教授。専攻、20世紀ロシア文学・ロシア文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • amanon さん

    解説でも指摘されているが、本書がソ連崩壊以前に世に出たことに驚かされる。限られた情報の中で、よくここまでのことが書けたな…と。それと、以前読んだ亀山郁夫氏の同タイトルのテクスト程悲惨な記述は少ないものの、それでも革命という未曾有の出来事を目の当たりにして、興奮を抑えきれない芸術家たちの迸る創造熱を発揮する姿と、間も無く訪れる失望と迫り来る危機に破滅という過酷な経緯には何とも言えず胸が塞ぐ。そして何より驚かされるのは、実際の革命より芸術分野での革命が先んじていたという事実。この事実は深掘りする必要あり。

  • tyfk さん

    「ヤコブソンとシクロフスキイの二人によってロシア・フォルマリズム運動の方向が決定されたといっても過言ではない」p.114 *「煉瓦の壁にマレーヴィチの絵筆」p.152 *マヤコフスキイ「広場はわれらのパレット」p.153*タトリンの『第三インターナショナル・モニュメント』「この夢はまさしく夢に終わり、モスクワに建てられる予定もついに実現されなかった。」「ロシア・アヴァンギャルドのモニュメントとなるはずであったこの構想は、革命直後の自由な芸術的雰囲気のなかではじめて実現できたものであった」p.155

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