失われた近代を求めて 1 言文一致体の誕生

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022507334
ISBN 10 : 4022507330
フォーマット
発行年月
2010年04月
日本
追加情報
:
20cm,245p

内容詳細

近代文学の黎明期に誕生した“私”をめぐる2つの小説。田山花袋「蒲団」と二葉亭四迷「平凡」が、文学の未来に残した可能性と困難とは。小説家たちが格闘する120年を読みかえる、誰も読んだことのない文学史。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • maimai さん

    この巻のみ既読。今回改めて3巻そろえたので、まず1巻目の再読から。慈円「愚管抄」を「言文一致」という観点から読み解き、二葉亭四迷のそれとの比較から論を起こして、日本の「近代文学」というものの姿を浮き彫りにしていく。こういうことをさせたら、この人は本当に鋭いと思う。言文一致(だ調)の嚆矢としてのツルゲーネフ『あひゞき』の二葉亭による口語訳→これに強い影響を受けた田山花袋『蒲団』から広がる「自然主義」→それに対する批判としての二葉亭『平凡』というのが大まかな流れ。『平凡』が読みたくなる。

  • shouyi. さん

    「言文一致体」は近代小説幕開けの代名詞だ。分かっている、文語と口語の一致のことだよな。 分かっていなかった!それがよく分かった。 『浮雲』『平凡』『蒲団』を丁寧に読み解きながら、わかりやすく語っている。まだ、続きがある。楽しみだ。

  • 小鈴 さん

    積読中だったが、このシリーズの三巻まで出ていることを知り読んでみる。これは2010年刊行なのでこのあと病気になり回復し、13年から1年ごとに1巻ずつでているわけで、復帰してくれてよかったと実感。言文一致体の説明をはじめるために万葉集から語りだす評論に「らしさ」を感じつつ、最後はUに続くのか病気だったからなのかまとめすぎている感あり。。。Uを読んでみることにしよう。二葉亭四迷の平凡を読みたくなった。

  • ひろゆき さん

    慈円、田山花袋、二葉亭四迷、ほぼ未読。なによりも橋本治も未読でした。二葉亭『浮雲』は中学生のころ読みましたが、挫折。べらんめい、というか、文明開化のお調子者としか思わなかった。田山花袋は『蒲団』が日本文学史上、最大のネタバレ小説(好きな女の残り香嗅いで泣く)との認識しかありませんでした。慈円、日本史で記憶しただけ。深くお詫びします。橋本治、膨大な執筆量と活躍は、図書館書架の占有面積で知っていましたが、私の世代は『桃尻娘』のイメージ強烈でそのままでした。この本はこれからの読書の方向に影響を与えてくれました。

  • maimai さん

    ★★★★

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部卒。77年「桃尻娘」で小説現代新人賞佳作を受賞しデビュー。以後、小説・評論・古典の現代語訳・イラストなど幅広い分野で活躍。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、18年『草薙の剣』で野間文芸賞を

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