ふたりぐらし

桜木紫乃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103277248
ISBN 10 : 4103277246
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
212p;20

内容詳細

元映写技師の夫、信好。母親との確執を解消できないままの妻、紗弓。一緒にくらすと決めたあの日から、少しずつ幸せに近づいていく。そう信じながら、ふたりは夫婦になった。ささやかな喜びも、小さな嘘も、嫉妬も、沈黙も、疑心も、愛も、死も。ふたりにはすべて、必要なことだった―。イッキ読み、厳禁!1日1編で10日間。ふたりが、夫婦が、「幸福論」へと辿りつく姿を、じっくりご堪能ください。

【著者紹介】
桜木紫乃 : 1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年、同作を収録した『氷平線』で単行本デビュー。13年、『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ さん

    『ふたりぐらし』子どもの手が離れて、ふたりきりに戻った中高年の夫婦のお話しかと思えば。「ふたり」というのはもちろん夫婦の物語であり、父と娘、母と息子の縦の物語でもあった。現実的ではないけれども、とことん惚れたオトコとだったら、北の果てで今月の残金を数えながら発泡酒を呑む暮らし、やってみたい。それにしても紫乃さんの表現は、いちいちわたしのツボにハマる。ラストのお隣の老夫婦の逸話が、物語をキュッと締めるいい役割を果たしていた。

  • starbro さん

    桜木 紫乃は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。エロス&ミステリ色の少ない昭和の匂いのする幸せな夫婦の物語でした。故小津 安二郎監督が撮ると良い感じです。ピンク映画の映写技師という職業が渋過ぎます。これから読む方は、1日1話ずつ11月22日(いいふうふの日)で読了すると良いかも知れません。

  • ウッディ さん

    映写技師と言いながらほとんど収入のない信好と看護師の紗弓との二人暮らし。互いを思いやりながら、相手の心に踏み込めない二人がもどかしくも、愛おしい。桜木さんの本だけに、修羅場や不幸な結末を想像しながら読んでいたけど、最後まで温かくてしみじみした読後感でした。特に代筆を頼まれた老女の恋文を二人で届けに行く「男と女」が良かった。また、紗弓の父も素敵でした。帯にあったように、一編ずつ大切に読んでいきたいしみじみとした良い短編集でした。面白かったです。

  • うっちー さん

    日常を普通に描いていて好感がもてました

  • いつでも母さん さん

    夫婦の数だけ夫婦の形はある。そんなことを思った。イッキ読み厳禁とあるが、私は一気に『幸福論』までたどり着いた。元映写技師の夫・信好と看護師の妻・紗弓の夫婦の物語。夫婦だもの何気ない日常に、仕事やお互いの親の事も抜きでは語れない。子供のいないこの二人をして、読み手の私を試しているような感じにさせられるのだ。『あなたは、どう?』と。口を一文字にして噛みしめた苦い思いもありました。親と暮らした年月より、夫と二人の暮らしが長くなる今、桜木紫乃に課題をもらったような・・多分人生の終わりに答えは出るのだろう。

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桜木紫乃

1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。07年に同作を収録した単行本『氷平線』を刊行。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞を受賞。同年『ホテルローヤル』で第149回直木三十五賞を受賞し、ベストセラーとなる。20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞を受賞(

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