きょうのできごと、十年後 河出文庫

柴崎友香

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309416311
ISBN 10 : 4309416314
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
追加情報
:
211p;15

内容詳細

十年前、京都で引っ越しパーティーに居合わせた男女。それぞれの時間を生き、つきあっていたカップルは別れ、変わったり変わらなかったりしながら30代になった彼らが、今夜再会する。中沢が鴨川沿いにオープンさせたバルに集まった面々に、今日もさまざまな「できごと」が起きる。行定勲監督が、なんと、紙上映画化した書き下ろし小説「鴨川晴れ待ち」を収録。

【著者紹介】
柴崎友香 : 1973年、大阪府生まれ。2000年、『きょうのできごと』で作家デビュー。『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、『春の庭』で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hiro さん

    四年前に単行本でこの作品を読んだが、『きょうのできごと』の増補新版と合わせて再読した。十年前、京都の大学院に進む正道の進学と引っ越し祝いに集まったけいと、真紀、中沢、かわち。あれから十年、今度は中沢の京都の店のパーティーに集まった彼らを描いた、この『十年後』。前回読んで覚えていたのは、中沢のベンツのことと、社会人になった彼らが、あまり会わなくなっていたということだった。再読して改めて、卒業し社会人になり、住むところも違い、そして十年も経つと、以前の関係と違って当然かもしれないが、なにか寂しく感じた。

  • ぶんこ さん

    読む気がなかったのに、何となく読み始めたら最後まで読んでしまいました。大学院生と彼女たちの引越し祝いから10年後。院に残ったのは正道君だけで、中沢君が開いたお店のパーティーに集まった面々。皆社会人となって少しは落ち着いたのかと思ったら、まだまだ酔っ払うとハッチャケています。こうして発散できるのがいいのかなとも思ったりして、10年前の物語よりは読みやすかったです。あれだけ共感できなかった本を書いた柴崎さんなのに、今回はすんなり読み進めたという事で、改めて作家さんの才能はすごいものだと感嘆しました。

  • HMax さん

    10年経っても、やっぱり飲みすぎ。それでも学生時代とは違う、「さびしいね、そんなに簡単に、夢中になられへんね。もう」、キカと中沢の感じる10年の長さ、「気づいたら過ぎてるもんや、10年なんか」、それにしても中沢、ついてないなぁ。 大昔に見た智積院の紅葉、10年後には見れるか? 備考:「きょうのできごと」の解説にあることを気にして読むと、意外に時間がかかったけど、いつもと違う面白さもありました。

  • ちぇけら さん

    すぎてしまった時間はかえってこない。ながく生きると、そのぶんたくさんの時間を失う。おとなになったのはいつからだろう。景色とか、音とか、いろいろなものが薄い膜に包まれて、心から楽しいと思えなくなっている。週末が終わると戻らなくてはならない〈社会〉が、ぼくをおとなに引きずりこむ。「さびしいね。そんなに簡単に、夢中になられへんね。もう」あのころのようでいて、あのころではない今を生き、その今もいつかの過去に溶けてゆくのだ。泣いてもいいかな。誰にでもなく呟いて、そういえば人前で最後に泣いたのはいつだろうと、思った。

  • kaoriction@感想は気まぐれに さん

    十年前、十年後。変わらず人生は続いている。『きょうのできごと』の十年後。あの頃描いていた自分とは全然違う場所に生きていたり、違う仕事をしていたり。思うようにはいかない。すれ違うばかりの想い。みんなそれぞれの日常をそれぞれに過ごして十年。いろんなことがあって。これまでの十年もこれからの十年も。誰かの毎日と自分の毎日と。知らないうちにつながっていたり、誰かと誰かが知らないうちに始まって終わっていたり。「いろんなところで、いろんなことが起きてるんやな」。ありふれた日常がなぜか輝いてる。Life goes on…

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