ありふれた愛じゃない 文春文庫

村山由佳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167906924
ISBN 10 : 4167906929
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
480p;16

内容詳細

銀座の老舗真珠店に勤務する32歳の真奈。女性上司に敵視されつつも仕事は充実し、私生活では年下の恋人と半同棲生活を送っていたが、出張先のタヒチで彼女を待っていたのは元彼との再会だった。抑えようとしてもなお、二人の男の間で揺れる心。生命力溢れるタヒチが真奈を変えてゆくのか。珠玉の恋愛長篇。

【著者紹介】
村山由佳 : 1964年、東京生まれ。大学卒業後、会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵〜エンジェルス・エッグ」で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。主な著作に第4回中央公論文芸賞・第22回柴田錬三郎賞・第16回島清恋愛文学賞を受賞した『ダブル・ファンタジー』、「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズなどがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ☆ゆう☆ さん

    南国の楽園タヒチを舞台に描かれた大人の恋。久しぶりに純恋愛小説を読んだ気がする。王道ストーリーではあるが読み応え十分。真珠宝飾店に勤める真奈。年下の恋人とも順調、仕事も認められるようになり、真珠の買い付けにタヒチへ行く。そこで元彼と再会し、昔のこととは思いながらも心が乱れてしまう。今は互いにパートナーがいるし、良い事なんてないとわかっているのに、それでも惹かれてしまうのが性。お互い惹かれ合っているのに、どうにもできないもどかしい感じが続く。美しい気持ちだけでは愛は貫けない。理屈じゃない、本能で感じるもの。

  • aoringo さん

    結婚間近の年下彼氏と満ち足りた生活を送る主人公の真奈。ところが10年前の恋人と南国タヒチで再会し心が揺れ動いていく・・。美人でやり甲斐のある仕事に恵まれて、もちろん仕事もでき、かわいい年下彼氏からは求められていて。それだけでかなりうらやましい設定。「好きなら一緒にいればいいじゃない。」その通りだけどそれが難しいんだよー。タヒチの熱い太陽とどこまでも青い海の中で素敵な夢を見させてもらいました!

  • M さん

    ハーレクイン小説。恋愛は、それなりに熱愛ならば当人達にとってはそれぞれに「ありふれた愛じゃない」。それがたとえ周りから見ると陳腐であっても。おいコー辺りの純愛からシフトチェンジした近年の村山さんの感性にいまだついてゆけずじまい。いつか、“おっ”と唸らせてほしくてつい頑張って読んでしまう。

  • えりこんぐ さん

    村山さんの恋愛小説ってびっくりするほど王道なストーリーなんだけど、飽きずに読めちゃうんだよなぁ。昔の月9なみの展開なのに。でも結末にはホッとした。タヒチの描写、真珠の買付けは興味深かった。【積読46】

  • じょんじょん さん

    久しぶりの村山作品。女性の自立愛のお話。村山恋愛作品のなかでは、どろどろ感やべたべた感は少ない、さっぱりした作品な印象でした。主人公に気持ちを寄せて女性視点で読み進んでいくと、主人公を応援している自分がいるのですが、ふとわれに返ってふられる恋人の立場に気持ちを置いてみると、たまらないよなあ、と考えたりもしました。でもまあ、笑って過ごしている元恋人の様子もフォローのように描かれていて、気を使いすぎる恋愛からの離脱もよいのかも、とも思ったり。読後感は悪くないラブストーリーでした。それにしても年明けは遅読です。

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村山由佳

1964年、東京都生まれ。作家

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