基本情報
内容詳細
「精神分裂病」という名前が消えた。病そのものも大きく変質し、精神病理学は解体的再構築を迫られるだろう。豊富な臨床経験と最先端理論に基づき、分裂病による主体と時間の変容を綿密に追跡。「緊張病性エレメント」「戦略的エポケー」という新概念で、従来の分裂病論を大きく前進させ、この病を生んだ“近代”の意味を問い直す。
目次 : 序章 分裂病の時空の病理/ 1 分裂病と時間(主体と時間―緊張病性エレメント/ 未来の創発/ 外傷と記憶)/ 2 分裂病と主体(デカルト、戦略的エポケー/ ウィトゲンシュタイン、零度の狂気/ カフカ、主体の死)/ 3 精神病理学の脱構築へ(精神病理学/精神分析と構造主義/ポスト構造主義/ 精神病理学における「言説」の可能性/ 精神病理学の彼岸にむけて)
【著者紹介】
内海健 : 1955年生まれ。精神科医。専攻は精神病理学。東京大学医学部卒。現在、帝京大学医学部精神神経科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)
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