熊楠の神 熊野異界と海人族伝説

戸矢学

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784910818016
ISBN 10 : 4910818014
フォーマット
出版社
発行年月
2022年11月
日本
追加情報
:
296p;19

内容詳細

信仰とは素朴なものであり、大自然への畏敬の心である。熊野に耽溺した南方熊楠をとおして、神道の原型と本来の信仰の姿に迫る意欲作。

目次 : 第1章 “血脈”熊楠と海人族―オオヒルメ伝説が暗示する聖なる血脈(熊楠の血脈について/ 祭祀氏族 ほか)/ 第2章 “精霊”熊野の神―家都美御子の正体(熊野神の正体/ まず、神林あり。 ほか)/ 第3章 “異界”熊野と常世―死の国・補陀洛へ(地の果て/ 熊野権現垂迹縁起 ほか)/ 第4章 “詛言”熊楠と言霊―熊野への黄泉がえり(「祟り」ということ/ 言挙げする熊楠 ほか)/ 第5章 “反転”熊楠と神―「さかさまの世と相成りたるに候」(熊楠の神道観/ 狂人か神か ほか)

【著者紹介】
戸矢学 : 1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tamami さん

    著者には『縄文の神』『諏訪の神』という著作があり、今回は同様に興味を持っている南方熊楠と神、ということで手に取る。熊野と関わり深い熊楠を、海人(あま)族の末裔とし、彼が起居した熊野の地の様々な神について、その本態を熊楠の著作の究明を通して探っていく。本作では神仏混淆以前の神道、あるいはそれ以前の縄文の神・信仰について、ヒモロギ、カンナビ、イワクラ等の事象を中心に自説を展開する。縄文以来の列島は、近年に至るまでほぼ森林に覆われ、人々の信仰は、山岳と巨岩巨木また流水など、自然に深く関わる中で発生展開してきた。

  • はるわか さん

    伊勢も熊野もあの世とこの世の境目:常世国。そして海人族が切り拓いた土地。社殿のない神社に熊野の本質が。熊野三社はすべて自然信仰が基層に。まず神林あり。熊楠の「神社合祀に関する意見」の目的は神社建築の保護ではなく鎮守の森の保護。熊楠が「正しい古式」と述べているように神道の本来の形は一種の精霊信仰(アニミズム)で自然崇拝が本質。すなわち自然なるものすべてに神の遍在を観る。この宇宙に神ならぬものはなく、神とともに在るという思想。その原初の形は、ヒモロギ(森林)、カンナビ(山岳)、イワクラ(巨石)に集約される。

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戸矢学

1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。専門は、神道・陰陽道・地理風水・古代史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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