愚かな薔薇

恩田陸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198653477
ISBN 10 : 419865347X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
追加情報
:
585p;20

内容詳細

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萩尾望都さん、絶賛!
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これは21世紀の「地球幼年期の終わり」だ。
山間の夏祭りの中で少年や少女が変化していく。
進化なのか? 人類はどこへ向かうのか?
巡る星々。過去と未来。愛、愛はどこへ行くのか?


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萩尾望都さん描き下ろし、期間限定カバーで展開!
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※萩尾望都版カバーは期間限定です
※2022年3月までを予定。在庫がなくなり次第、通常カバーで販売します


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著者より
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吸血鬼ってなんなんだろう、
と子供の頃からずっと考えていた。
人類の進化の記憶の発露なんじゃないか、
とどこかで感じていた。
一方で、うんと狭いところで
うんと大きい話を書いてみたいと思っていた。
昨今言われる「グローカル」というのが
念頭にあったのかもしれない。
またしても、
ものすごく時間が掛かってしまったが、
この二つの課題をやり遂げられたのかどうかは、
今はまだ自分でもよく分からない。
         
恩田陸


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あらすじ
============
14歳の少女高田奈智は、4年ぶりに磐座の地を訪れた。

これから2カ月の間、親戚が経営する旅館で世話になりながら、昼間は磐座城周辺で行われる、あるキャンプに参加することになっている。

事情をよく知らぬままこの地を訪れた奈智であったが、到着の翌朝、体の変調を感じ、激しく多量に吐血してしまう。
やがて奈智は、親戚の美影深志や同じキャンプに参加する天知雅樹らから、磐座でのキャンプの目的を聞くことになる。

それは、星々の世界――
外海に旅立つ「虚ろ舟乗り」を育てることであった。
虚ろ舟の聖地である磐座に集められた少年少女たちは、徐々に体が変質し、やがて、歳をとらない体となる。
食べ物もほとんどいらなくなり、心臓に銀の杭を打たない限り、死ぬことはない。

そのかわり変質体となると、一定期間、他人の血を飲まないと、死んでしまうという。

変質の過程で初めて他人の血を飲むことを、「血切り」と呼ぶ。

深志は奈智の血切りの相手は自分だと昔から決めていたと言うが、奈智は、他人の血を飲むなどという化け物じみた行為は嫌だと、思い悩む。

そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、なりたくない……と。

【著者紹介】
恩田陸 : 1964年生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、『ユージニア』で日本推理作家協会賞、『中庭の出来事』で山本周五郎賞、『蜜峰と遠雷』で直木賞と本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    2月の第一作は、14年連載していた(連載で完読した読者は存在するのか?)恩田 陸の最新刊です。恩田 陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は。、ヴァンパイア・スペース・ダーク・ファンタジーでした。雰囲気&世界観は好きですが、タイトルと「虚ろ舟乗り」という表現に違和感を感じました。図書館本のせいか、萩尾望都版カバーでなかったのが、残念です。 https://tadeku.net/97504/

  • 旅するランナー さん

    変質体、虚ろ舟乗り、血切り、通い路、木霊、キャンプ...謎の言葉が散りばめられ、不思議な世界に連れていかれる、意表を突くSF・ちょっぴりホラーなジュブナイル小説。人類の運命・進化・未来へと繋がる、想定を超える壮大で幻想的な展開を楽しめます。あなたの想像力・空想力・許容力が試されます。

  • パトラッシュ さん

    『ポーの一族』的な吸血ゴシック調で始まったのが『エヴァ』を思わせる人類と宇宙知性の対決となり、『三体』にあった滅亡の未来に対する絶望的な反抗策を経て『幼年期の終り』のようなヒトの進化を予感させる結末を迎える。自分の住む世界が現実であることを疑わねばならない時代に生きる人びとが、変わる恐怖と変わらぬ今への憧れに引き裂かれる物語は心を打つ。しかし全編を貫く明確なテーマが曖昧で、磐座の町だけが舞台で外国人や政治的動きの描写が皆無なため社会的広がりに欠ける。一応風呂敷は畳まれるが小さくまとまった感が拭えなかった。

  • うっちー さん

    超大作。家族、生と死について恩田さんの想いが伝わってきました

  • とろとろ さん

    吸血鬼の特質は鬼滅の刃の鬼にも共通している設定なんだな。身体の再生能力と永遠の命というのは人類の悲願か(笑)。1万年後に地球の最後がやってくる。それまでに人類はなんとか移住の方法を見つけないといけない。その方法が「虚ろ舟乗り」であり、それに変容する適性を見つけるのがキャンプで、祭りはその言い伝えだった。しかし、1万年後の絶滅に備えて今から準備?。それに太陽がノヴァ化するっていうのも突然その日から始まるわけでは無いし…。にしても、久しぶりの長編SF。途中、かったるいところもあったけれど、まぁ良しとするか。

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人物・団体紹介

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恩田陸

1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と二度目の本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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