薔薇のなかの蛇 講談社文庫

恩田陸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065314593
ISBN 10 : 4065314593
フォーマット
出版社
発行年月
2023年05月
日本
追加情報
:
352p;15

内容詳細

変貌する少女。呪われた館の謎。
「理瀬」シリーズ、17年ぶりの最新長編!

英国へ留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。そこには国家の経済や政治に大きな影響力を持つ貴族・レミントン一家が住んでいた。美貌の長兄・アーサーや、闊達な次兄・デイヴらアリスの家族と交流を深めるリセ。折しもその近くでは、首と胴体が切断された遺体が見つかり「祭壇殺人事件」と名付けられた謎めいた事件が起きていた。このパーティで屋敷の主、オズワルドが一族に伝わる秘宝を披露するのでは、とまことしやかに招待客が囁く中、悲劇が訪れる。屋敷の敷地内で、真っ二つに切られた人間の死体が見つかったのだ。さながら、あの凄惨な事件をなぞらえたかのごとく。

可憐な「百合」から、妖美な「薔薇」へ。
正統派ゴシック・ミステリの到達点!

【著者紹介】
恩田陸 : 1992年、『六番目の小夜子』でデビュー。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、青春小説など、あらゆるジャンルで魅力溢れる物語を紡ぎ続けている。2017年、『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さてさて さん

    『首と両手首を切り取られ、胴体のところでまっぷたつに切断された人間が、村を覆い尽くす霧に捧げられた十月の午後。それがすべての始まりであった』。『祭壇殺人事件』と名付けられた『猟奇的な殺人事件』から始まるこの作品。そこには”ゴシック・ミステリ”に分類される雰囲気感豊かな物語が描かれていました。恩田さんらしい”ミステリ”の上手さに酔うこの作品。『理瀬』の登場に知り合いが現れたような読書が楽しめるこの作品。“「理瀬」シリーズ”がこの先も続いてくれることを切に願う、恩田さんの魅力に満ち溢れた素晴らしい作品でした。

  • ピース さん

    大学の友人に誘われて参加したパーティーで次々と事件が起きる。謎解きミステリーのようだが理瀬の動きが何とも怪しい。名探偵のようでありながらも何か他に目的があるような‥結末はよく分からないうちに終わってしまった感じだったけどこのシリーズ独特の雰囲気は十分に楽しめた。

  • おっしー さん

    久々の理瀬シリーズ。読む前から期待してたけど、やっぱりこの雰囲気が好き。舞台はイギリス。呪われた一族。ブラックローズハウス。ゴシックミステリーの王道の舞台設定でたまらない。読んでみて感じたことは理瀬が大人になったなぁと。今までの印象だと、不安定な感じとか脆さがあったけど、今回は強かで魅惑的な人間に感じた。成長といえるのかはわからないけど、こういう彼女の変化を見ていくのも楽しみの一つかも。安楽椅子探偵ポジションにいたヨハンも秘密を抱えている感じがあり良かった。またシリーズ続けて読み直したいな。

  • piro さん

    久しぶりの「理瀬シリーズ」。今回はイギリスのとある館・ブラックローズハウスが舞台。冒頭からいきなり猟奇的な事件が起こる不穏な展開。館での数日間の緊迫した様子に引き込まれつつ、別の場所でのヨハンとある男の会話も気になります。変わらず美しく聡明なリセがアーサーやデイヴ、アリスらと共に事件の謎を追うさまは古典的ミステリーの様であり、またシリーズ独特の空気感も漂う。この空気感を味わうのがシリーズの楽しみです。それにしても理瀬には底知れぬ恐ろしさを感じるなぁ。

  • Chikara Tonaki さん

    久々の理瀬(三月?)シリーズ。面白かった気がするけど、相変わらず雰囲気で押し切られた気もする。ミステリーに興味があまりないからかもしれないけど。でも続きが出ればまた読むと思います。

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人物・団体紹介

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恩田陸

1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と二度目の本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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