古都 新潮文庫

川端康成

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101001210
ISBN 10 : 4101001219
フォーマット
出版社
発行年月
2010年01月
日本
追加情報
:
16cm,278p

商品説明

捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない…。古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。

内容詳細

捨子ではあったが京の商家の一人娘として美しく成長した千重子は、祇園祭の夜、自分に瓜二つの村娘苗子に出逢い、胸が騒いだ。二人はふたごだった。互いにひかれあい、懐かしみあいながらも永すぎた環境の違いから一緒には暮すことができない…。古都の深い面影、移ろう四季の景物の中に由緒ある史蹟のかずかずを織り込み、流麗な筆致で描く美しい長編小説。

【著者紹介】
川端康成 : 1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滞在する。菊池寛の了解を得て’21年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。’68(昭和43)年ノーベル文学賞受賞。’72年4月16日、逗子の仕事部屋で自死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    桜の季節にはじまり、やがて雪の季節を迎えるまでの、古都の1年を描く。実に繊細なまでに彫琢された自然と四季の移ろい。それを彩るのは、祇園会であり、時代祭であり、古都に繰りひろげられる様々な行事や、花々である。物語の舞台となった室町は、今も呉服問屋が残るところであり、祇園会の中心地でもある。千重子と苗子の運命的な遭遇を、宵山の夜の「御旅所」に置いたアイディアは秀逸だ。そこは、周縁の祭の賑わいのすぐそばにありながら、ほの暗いスポット空間である。主人公の二人の感情表現も、繊細をきわめ、最後は淡雪の中に消えてゆく。

  • だんぼ さん

    にてるなあぁ 千重子には あついものが つたわった

  • ユーさん さん

    京都の季節感や年中行事が織り交ぜられた、非常に美しい話です。又、主人公の娘さん達の「性格」「心境」「言葉」に心が惹かれます。ただ、結末が、思ったよりもインパクトが無く、ここで終わり?と感じてしまったのは事実です。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    幼い頃季節は感じるために出かけていくものではなく、気づくとそこにあるものだった。いつからだろう折々の花とともに記憶がふえて、今年巡る四季とともに追憶も傍にある。生き別れた姉妹にせめてひと目だけといじらしく遠慮する苗子と幸福に包まれてそれを実感しにくい千重子と。どちらも美しくふたりのこれからの幸せを願いたい。今年の桜は散っても、また巡る四季を待ってふたりの存在を感じながら京の街を歩きたい。

  • Kajitt22 さん

    京都の名勝地、四季折々の行事絵巻を描きこんだ、悲しみを湛えた小説。スノッブに感じる一歩手前で踏みとどまり、魅了させられるのは、著者の美しい日本語と少し読みにくい京言葉か。ヒロインの美しい双子の姉妹は夢のようで、着物の生地、帯の模様と相まって、物語を幻想的にしている。文壇での評価は高くなかったというが、当時この新聞小説は日本中で大人気になったのではないだろうか。挿絵を見てみたいと思う。

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川端康成

1899‐1972。1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行。以降約10年間にわたり、毎年伊豆湯ケ島に長期滞在する。菊池寛の了解を得て’21年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。’68(昭和43)年ノ

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