センセイの鞄 新潮文庫

川上弘美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101292359
ISBN 10 : 4101292353
フォーマット
出版社
発行年月
2007年10月
日本
追加情報
:
16cm,299p

商品説明

ツキコさん、デートをいたしましょう。センセイとわたしの、あわあわと、色濃く流れる日々を描く恋愛小説の傑作。

ひとり通いの居酒屋で37歳のツキコさんがたまさか隣あったご老体は、学生時代の国語の恩師だった。カウンターでぽつりぽつりと交わす世間話から始まったセンセイとの日々は、露店めぐりやお花見、ときにささいな喧嘩もはさみながら、ゆたかに四季をめぐる。年齢のはなれた男女の、飄々として、やがて切々と慈しみあう恋情を描き、あらゆる世代をとりこにした谷崎賞受賞の名作。

〈川上弘美〉1958年東京都生れ。1994年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞。1996年「蛇を踏む」で芥川賞、1999年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、2007年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。その他の作品に『椰子・椰子』『おめでとう』『龍宮』『光ってみえるもの、あれは』『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具 中野商店』『夜の公園』『ハヅキさんのこと』『どこから行っても遠い町』などがある。

内容詳細

ひとり通いの居酒屋で37歳のツキコさんがたまさか隣りあったご老体は、学生時代の国語の恩師だった。カウンターでぽつりぽつりと交わす世間話から始まったセンセイとの日々は、露店めぐりやお花見、ときにささいな喧嘩もはさみながら、ゆたかに四季をめぐる。年齢のはなれた男女の、飄々として、やがて切々と慈しみあう恋情を描き、あらゆる世代をとりこにした谷崎賞受賞の名作。

【著者紹介】
川上弘美 : 1958(昭和33)年東京都生れ。’94(平成6)年「神様」で第一回パスカル短篇文学新人賞を受賞。’96年「蛇を踏む」で芥川賞、’99年『神様』でドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、’01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、’07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しんごろ さん

    センセイとツキコさんの二人の醸し出す独特の距離感がなんとも心地良いですね。歳の差が離れたならではのつきあい方に、これぞ大人の恋愛だと思う。センセイ、ひょっとして自分の死期を近づいてるのわかってたのかもしれないね。ラストは、まさかなと思いつつも、やっぱりかあとなり、思わず涙。清らかな切なさと言いましょうか、優しさ溢れる素敵な作品で名作だと思います。

  • ykmmr (^_^) さん

    ふとした再会から、『禁断』(?)の恋に落ちた、かつての師弟関係の両者。賛否両論ある恋愛関係ではあるが、いやらしくなく、センセイの年齢もあり、むしろ穏やかである。年老いた先生を支える始まりであったが、それが『愛情』へ変わっていく。基本、センセイ主体だが、ディズニーなんかも出てきて、ツキコさん主体にも変わる。世代間(観)埋め合わせの記述が見事。最後、センセイのご子息にも会い、貴重な「二人だけの時間」をやり切ったのではないか?

  • hiro さん

    『蛇を踏む』『神様』とはまったく違う小説だっだ。小泉今日子と柄本明のWOWOWのドラマを見て、積読本になっていたこの本を取り出した。三十歳の年の差ある元高校教師と教え子の恋ということで、プラトニックな関係を描いたものだと勝手に思っていた。その勝手な想像は外れたが、「センセイ」「ツキコさん」と呼び合い、「センセイ、好き」「ワタクシも、ツキコさんが好きです」という二人に男女のいやらしさは感じなく、いらぬお世話だがこの二人の背を押してやりたくなる(笑) 楽しい読書でした。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    静謐という言葉がぴったりの恋愛小説だった。行きつけの居酒屋でたまたま再会した恩師と触れ合ううちに少しづつお互いに惹かれあっていく。ことばを交わすうちに少しづつかけがえのない存在になって行く。戸惑いながら距離を置いたりしながらも少しづつ。ふたりの交わすやりとりや会話、仕草がとても繊細で美しくとても静かに上品な作品に仕上がっている。ツキコが時折みせる女心や涙に胸が熱くなってしまう。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    [再読]ひとり居酒屋で呑む37歳のツキコさんが隣り合ったのは、高校時代の国語のセンセイ御歳約70歳。 ふたりでめぐる四季のなんとも自然な感じ。川上さんの描く季節は美し過ぎて泣けてくる。 月を見ながら縁側でちびちびと酒を飲み、冬は冷えた身体を熱燗で温め、夏は島に遊山など行ってみたりする。 ご年配のひとと過ごす時間はなんとなく終わりを意識してしまって少し切ない。 人は結局のところどうしたってひとりきりで、そのわずかの時間をどのように他人と共有できるかなのかなぁ。 美しい恋愛小説。大好きです。

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