イノセント 集英社文庫

島本理生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087458077
ISBN 10 : 4087458075
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
417p;16

内容詳細

イベント会社代表の真田幸弘は、数年前に函館で出会った若い女性・比紗也に東京で再会する。彼女は幼い息子を抱えるシングルマザーになっていた。真田は、美しく捉えどころのない比紗也に強く惹かれていく。一方、若き神父・如月歓は比紗也と知り合い、語り合ううち、様々な問題を抱える彼女を救おうと決意する。だが、彼女は男たちが容易に気づくことのできない深い絶望を抱えていて―。新・直木賞作家が描く、愛と救済の物語。魂に響く傑作長編小説。

【著者紹介】
島本理生 : 1983年東京生まれ。2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、15年『Red』で島清恋愛文学賞、18年『ファーストラヴ』で直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ykmmr (^_^) さん

    理生ちゃん作品2作目。シンママの比紗也、恋愛慣れをした中年オヤジの真田、若くて真面目、本職を全うしている如月。3人がそれぞれと関わる事で、自分の抱えているトラウマから脱しようとする。実質、近親相姦のトラウマがある比紗也を、2人の男性がそれぞれの立場で守ろうとする訳だが、何でかんで「馴れ合い」の印象も受ける。そもそも、比紗也が迫ってくる叔父の呪縛から抜け出せない事がそもそもの原因で、それが虚しさや切なさが強いんだが…。身体の繋がり、心の繋がりの2つの『救済』。どちらの救いが比紗也にとってどうなのか?

  • のり さん

    出会った二人の第一印象は良かったが、その場限りだった。数年後に再会したが、微かな違和感が漂う。彼女は幼い子を抱え生活に倦んでいたが、どんどん惹かれていく…後に彼等と接点を持つ神父も彼女の心の穴を埋める手助けをするが、彼自身も過去の過ちに囚われている。3人全てがそれぞれに欠けた何かを探し求めている。度重なる思い違いと悲劇。身勝手で軽はずみも多々あるが、完璧な人など存在しない。ここからが本当の一歩となる。

  • aoringo さん

    幼い子を連れて逃げてきた比紗也と、遊び人風の真田、神父の歓との三角関係。この本を読んでの教訓は、大事なことは言葉にしないと伝わらない。しんどい時に頼れる人を見つけておくこと。ゲイや毒父も含めて男の人にモテすぎなのは自分とは全然違うけれど・・、自分も誰かに甘えるのが苦手なので、自ら幸せから遠ざかろうとする主人公に共感できた。何度も傷ついてしまうと、相手に心から素直になるって難しくなるんだよね。

  • ユザキ部長 さん

    神に与えられた命を大事にすることは自身を大事にすることと同じくらい他人を大事にしなくてはいけない。そこから逸脱すると罪になる。神様と恋愛の類似点。罪とまでいかなくても躊躇いなく信仰する心に人は感動するのかも知れない。

  • エドワード さん

    函館の教会で出会う、真田幸弘と徳永比紗也。比紗也に指の怪我を救われた神父・如月歓。三人の男女が様々な場面でめぐり逢い、愛しあう物語。神父も人間である。煩悩?の声に悩まされる如月歓の人物造形が奥深い。恋人を震災で失い、遺児を独りで育てる比紗也にふりかかる不幸の連続。悪の権化のような義理の父親が不気味だ。予想がつかない、彼女の心理と行動が丁寧に描かれ、物語をサスペンスへと導く。教会が一種のサンクチュアリの機能を果たしているのがユニークだ。人間は弱い。だからこそ愛すべき存在だ。イノセントという題が実に的確だ。

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島本理生

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作、03年「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞、15年『Red』で島清恋愛文学賞、18年『ファーストラヴ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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