CD

長唄交響曲『鶴亀』、明治頌歌, マグダラのマリア 湯浅卓雄&東京都交響楽団

山田耕筰(1886-1965)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NYCX57971
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

日本作曲家選輯/山田耕筰:長唄交響曲『鶴亀』、明治頌歌

1934年8月19日に完成した長唄交響曲『鶴亀』。江戸時代の三味線音楽の華、長唄が登場しますが、これは西洋式の歌手や西洋の楽器のために編曲されるのではなく、歌い手も三味線も囃子も、長唄そのもの。それらが西洋式のオーケストラと協奏するという想像を超えたこの曲は、当時の音楽界の流れと受け手側の嗜好、山田耕筰自身の創作上の問題意識「日本古来の響きを知らずに来てしまった」という苦い思いを反映したものでした。また『明治頌歌』は、鎖国時代に始まり黒船来襲・文明開化・明治天皇崩御などを描きながら、やはり西洋音楽の受容がテーマと考えられる交響曲。『マグダラのマリア』は、渡欧中に影響を受けたワーグナーやリヒャルト・シュトラウスの音楽と、山田が当時強く魅了されたモダン・ダンスのイメージから生まれた描写的な曲。1918年にカーネギーホールで山田自身の指揮で初演、大好評を得たという記念碑的作品です。
 シリーズ監修者の片山杜秀氏による解説付き(解説、演奏者プロフィールは既発売商品(8557971J)のブックレットから転載となります)。(輸入元情報)

【収録情報】
山田耕筰:
1. 長唄交響曲『鶴亀』 (1934)
2. 交響曲『明治頌歌』 (1921)
3. 舞踏交響曲『マグダラのマリア』 (1916)


 長唄(1):
 東音宮田哲男(人間国宝)
 東音村治利光、東音山口太郎、東音味見純、東音宮田圭三

 三味線(1):
 東音味見亨、東音蓑田司郎、東音宮田由多加、東音阪本剛二郎、
 東音高橋武久(上調子)

 囃子(1):
 望月左太郎(小鼓)、望月左太寿郎(小鼓)、望月太津之(大鼓)、藤舎呂英(太鼓)、福原 徹(能管、篠笛)

 篳篥(2):
 溝入由美子

 東京都交響楽団
 湯浅卓雄(指揮)

 録音時期:2005年10月17日
 録音場所:東京、小平市民文化会館
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 輸入盤国内仕様(解説: 片山杜秀)

収録曲   

総合評価

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長唄交響曲とは面白いですね。さすが、日本...

投稿日:2019/06/07 (金)

長唄交響曲とは面白いですね。さすが、日本音楽と西洋音楽、各々の価値をよく理解していた山田耕筰ならではの作品です。基本的には演目「鶴亀」に西洋的に和声づけを行っているものですが、原曲の渋みを損なわずに、華麗な対旋律を添えることにも成功しています。次の明治頌歌も、篳篥の絶妙な音高を巧みに利用し、雅楽を思わせる弦、金管の荘重な響きも印象的な作品です。日本作曲家選集でお馴染みの湯浅卓雄の指揮も冴えていて、とても質の高い1枚かと思います。

ブルノのおっさん さん | 北海道 | 不明

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鶴亀がとても素晴らしい。オーケストラとよ...

投稿日:2011/03/08 (火)

鶴亀がとても素晴らしい。オーケストラとよくマッチしていて、心に残る和やかな雰囲気に癒される思いです。ノベンバーステップスの厳しさと対極にある優しい音楽です。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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『マグダラのマリア』は、ワグナーやリヒャ...

投稿日:2011/02/15 (火)

『マグダラのマリア』は、ワグナーやリヒャルト・シュトラウスの影響を受けているのが、曲を聴けば一発でわかる。 曲自体も面白いとは言えない。 『明治頌歌』は、中身は交響詩と言える作品で分かりやすく、後半に出てくる篳篥の音が面白い。 最も面白いのは、『鶴亀』。 同名の長唄にオーケストラ伴奏を付けた作品で、初め長唄なんて、退屈そうだと思っていたが、いざ聴いてみると耕筰の付けたメロディが良かったのだろう、とても楽しく聴けた。 前作の作品集では、アルスター管弦楽団&ニュージーランド交響楽団が演奏していたが、今回は東京都交響楽団が担当していて、共感豊かな演奏で、仕上がりは高水準。 解説書もいつもながら濃い。 音質も良い。 ちなみに発売国はインターナショナルとなっているが、CDは香港製のようだ。

レインボー さん | 不明 | 不明

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