東の海神(わだつみ)西の滄海 講談社X文庫

小野不由美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062551687
ISBN 10 : 4062551683
フォーマット
出版社
発行年月
1994年06月
日本
追加情報
:
15cm,321p

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読書メーターレビュー

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  • 風里 さん

    十二国記再読祭り中。 尚隆と六太の脳天気な明るさの裏にある苦悩。 国を思い民を憂う気持ちは、己の責務をわかっているからこそのもの。 聡明とか利発とかしっかりしているとか、そういう一言でひっくるめられる以上のものを器というのだろう。

  • ケロリーヌ@ベルばら同盟 さん

    【ひとり十二国記まつり】かたや蓬莱と呼び、こなた常世と呼ぶ至福の国、それぞれから零れ落ちた二つの小さな命。喪われた国を温もりを半身を求める彷徨は、数々の出逢いと別れを生じる。荒廃の極みの国に、亡国の王が帰還する。苦しみもがきながら呱呱の声をあげる新政。人ならざる力を得た者が陥る卑小な業の闇。異世界を舞台としたファンタジーでありなから、描かれるテーマは重く、現代の社会が抱える問題を想起させる。梁山泊のような玄英宮の描写、延王とその麒麟、股肱の官吏達の絆や、気の置けないやりとりが楽しく、世界観を和らげている。

  • nabe さん

    この物語の登場人物全てが、王や麒麟や民や妖魔でさえも、道を探している。どうやって生きて行くか必死に追い求める。だから心を打つのだ。祈るものが無い世界では天意を授かる王や麒麟が信仰の対象となるのだろう。そして、お上が信じられないから人心は乱れ、蜂起するものが出て来る。まさしくどこかの隣国の歴史のように。昏王とは良く言ったものだ。もちろん延王はそんなことはなく、最後まで飄々としながらも格別にカッコイイ。六太と尚隆どちらも魅力的でした。ところでWHの挿絵は素晴らしいが新装版と同じなのかな?あぁ完全版買おうかなw

  • ちゃちゃ さん

    (再読祭り開催中)上に立つ者は,おおらかでなくてはね。上の人が細かいのは疲れる・・・。真面目な人程,少しボタンを掛け違えてしまうと,どうしてよいのかわからなくなってしまうのでしょう。お気の毒・・・。それにしても,六太はどこに居ても,しっかり尚隆を見つけるんだなあ。

  • にし さん

    この世界観と言葉の力がこのシリーズの醍醐味ですね。図南の翼でもそうですが王たるものが人間臭く全知全能ではないそこに引かれ、ここぞという時に決めてくる。これぞ王!尚隆と六太の言葉には出来ない絆を体感できます。にしても麒麟が王に傅き問う台詞は何度聴いても響きますね。順不同で読んでますが このシリーズ続けて読んでいきます。

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人物・団体紹介

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小野不由美

12月24日、大分県中津市生まれ。京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年作家デビュー。13年『残穢』が第26回山本周五郎賞、20年「十二国記」シリーズが第5回吉川英治文庫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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