我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話 文春文庫

宇江佐真理

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167640149
ISBN 10 : 4167640147
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
16cm,308p

内容詳細

晴れて番方若同心となった不破龍之進は、伊三次や朋輩達とともに江戸の町を奔走する。市中を騒がす奇矯な侍集団、不正を噂される隠密同心、失踪した大名家の姫君等々、自らの正義に殉じた人々の残像が、ひとつまたひとつと、龍之進の胸に刻まれてゆく。一方、お文はお座敷帰りに奇妙な辻占いと出会うが…。

【著者紹介】
宇江佐真理 : 昭和24(1949)年北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学卒業。函館在住。平成7(1995)年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、『余寒の雪』で中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぶち さん

    "言挙げ"とは、自分の意思をはっきりと口に出していうこと。昔は、間違った言挙げをすればそれが言霊となって呪いとして自分に跳ね返ってくると信じられていて、あまり意思表明はしなかったそうです。 WBC日本代表(王ジャパン)にイチロー選手が参加した際、闘志を剥きだしにして「向こう30年ちょっと日本には勝てないと思わせる勝ち方をしたい」と、言ったことに著者の宇江佐さんはヒントを得て、『我、言挙げす』の編を書いたそうです。 衝撃的なラストですが、伊三次が大丈夫だと言挙げしたのには深い感銘を受けました。

  • ふじさん さん

    シリーズ8作目。番方若同心となった不破龍之進と正義を信じる人々との交流を描いた作品。「明烏」では、お文の複雑な出生の秘密が明かされる。「雨後の月」では、弥八とおみつの夫婦の心のすれ違いが語られる。「我、言挙げず」では、帯刀精右衛門の逸話と娘の結婚、更には言挙げずに関わる話へと続き、「言挙げず」が龍之進の指針に。龍之進の成長する姿がいい。伊三次とお文の一家が火事に合い、又出直しを強いられる、いつになった髪結いとして店を持てるのか、心配のネタは尽きない。親から子へ確実に、次のステップへと時代は進んで行く。

  • じいじ さん

    大好きなこのシリーズは14巻の長丁場、5年ぶりに第8巻を読了。お文・伊三次夫婦の一粒種の伊与太もすくすくと成長して、二人の仲を取りもつ「かすがい役」を果たしています。ある日の夕飯時、夫婦の会話に「おいらも赤ちゃんほしい!」と伊与太が飛び入り参入します(読みながら、クスッときました)。小説では、お文が思わず酒に咽びます。稼ぎが少ない亭主を補うために、お文は芸者をやめられません。「惚れて一緒になったゆえのことだから」と、お文は泣かせる一言。やっぱり、宇江佐さんのこの「髪結い伊三次シリーズ」はサイコーです。

  • ALATA さん

    髪結伊三次第八作。“武士道は死ぬ事と見付けたり“薩摩へこ組に八丁堀純情派が挑む「粉雪」。”道を見失うな”お前は同心となる男だ、小早川の語気が突き刺さる「委細かまわず」。”腐れ縁の泣き寝入り“おみつと弥八すれ違いが晴れて嬉しい「雨後の月」が好み。江戸を喧騒に巻き込む凶悪事件に龍之進と伊三次が奔走する「我、言挙げす」。再び焼け出されたお文と伊与太、次作が気になる。★5※外は粉雪、土鍋の湯気があったかい。どなたさんにも来るべき新年がよい年であるように。

  • Shinji Hyodo さん

    今作も主に活躍するのは『不破 龍之進』。「薩摩へこ組」と称する若者達の暴走に始まり、それを追い詰める八丁堀純情派の活躍が頼もしい。ここ三作にはチョイとファンタジーっぽいエピソードが描かれているが、今作にもお文の心の迷いから入り込んだ別世界の物語が面白哀しい…。龍之進の八丁堀同心としての成長は頼もしいばかりだが、なんといってもまだ十七歳…子供っぽい心根を覗かせる場面に何故かホッとする。初い奴よのぉ~^^;それにしても、伊与太がカワユイ「たん」「おかしゃん」と呼ばれて相好を崩す伊三とお文が微笑ましい。

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人物・団体紹介

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宇江佐真理

1949年函館生まれ。函館大谷女子短期大学(現・函館大谷短期大学)卒業。’95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、’01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。’15年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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