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いつもだれかが見ている

大竹昭子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750517421
ISBN 10 : 4750517429
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国籍も性別も様々な写真の中の14人は、どんな物語を秘めているのか?レンズ越しに見つめているのはだれか?見ること、ふれること、出会うことの現在を、鋭く映し出す小説集。

【著者紹介】
大竹昭子 : 1950年東京生まれ。小説、エッセイ、ノンフィクション、批評など、ジャンルを横断して執筆。短編小説集としては、本書は『図鑑少年』『随時見学可』『間取りと妄想』に続く4冊目。人間の内面や自我は固定されたものではなく、外部世界との関係によって様々に変化しうることを乾いた筆致で描き出し、幅広いファンを生んでいる。部類の散歩好き。自ら写真も撮る。朗読イベント「カタリココ」を主宰、それをもとに書籍レーベル「カタリココ文庫」をスタートし、年3冊のペースで刊行している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きたさん

    写真家が撮った人物写真から連想して書かれた物語、というコンセプトの掌編集。実在の人物の写真が物語の前に載っているからなのか余計に、「実在の人間に勝手に物語を付けることの不躾さ」を感じてしまった自分に驚きました。その写真に写る人物の一人称(というテイ)で書かれた物語ではそれほど不躾さを感じなかったのだけれどそれはなぜなのだろう、に始まり、写真ではなく絵だったら同じような不躾さを感じることがあったのか、その人物がAIで合成されたものだったらどうか、と自分の中で思考が飛躍していくことが興味深かったです。

  • ayumii

    スルッと知らなかった世界に連れていかれる気分。そういうふうに言われると、そのように見えてくる。

  • まこ

    絵を参考にストーリーを練ってみるの写真版。主人公が写真に関わった、コロナが話の背景にあるものもあり、絵より写真の方が身近にある存在。上塗りのタイトルの意味が、壁の塗り替えに始まり語り手の人生と、そに名の通り上塗りされていく。

  • メイ&まー

    異国から送られてくる写真からの着想で編まれた掌編の数々。不思議とも奇妙とも言えないような言えるような出来事。冷静な視線で切り取られると、どんなことも、まあそういう事もあるかもね、と思えてしまう。深掘りしたいけど、そっとしといた方がいいかな、と何となくうやむやにするのをよしとする。

  • ハッピーハウス

    写真家クミ・ヒロイ&アケネ・ヒーマンの写真に、二人から指名された作家の大竹昭子が文章をつけ、2021年に資生堂ギャラリーで展示が開かれた。そのスタイルで更に作られた計14作の写真+文。アートとして自立している写真に、その直訳でも意訳でもない、飛躍のような秘薬のような、しかし訳とも言い切れない、けれど「分かる〜」となる文が、付いているというより共存している。巴のごとく分かち難い写真と文は、やがてコーヒーに混じるクリームのように、クリームに混じるコーヒーのように、一体となって静かにそこに温かいままいてくれる。

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