ぐん太

夢枕獏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784097250982
ISBN 10 : 4097250981
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
32p;28

内容詳細

力が湧いてくる、不思議な物語

夜なき石。それはかつて誰も持ち上げることができない石だった。
少年ぐん太はその石を持ち上げることに挑み、誰よりも修行し誰よりも強くなる。
しかし、それでも石は持ち上げられなかった。
石を持ち上げるのに必要なのは、負けを知り、悔しさを覚え、人を許し、好きになる心で持ち上げるのだとわかったその時、ぐん太は初めての体感を得る!

<著者・夢枕獏 あとがきより>
「ぐん太」は、私の心の中で、この30年間ずっと育ててきた物語です。
世界再生の神話のような物語をと意識して書きあげました。
それに飯野さんが凄い絵を描いてくださいました。
どうかこの物語が新しい神話となりますように。

【編集担当からのおすすめ情報】
力強さと美しさに打たれ、腹の底から、ぐぐぐっと力が湧いてきます。
読むひと、読むとき、読むところによって、この絵本から感じるものは変わってくるかもしれません。

大人の方にも、ぜひお手にとっていただきたい絵本です。

【著者紹介】
夢枕獏 : 小説家・エッセイスト。1951年、小田原生まれ。東海大学卒業。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞を受賞。著書多数。2016年に『ちいさなおおきなき』(絵・山村浩治)で小学館児童出版文化賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞、第21回日本ミステリー文学大賞を受賞。18年には紫綬褒章を受章

飯野和好 : 画家・絵本作家。1947年、埼玉県秩父生まれ。セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で1997年第11回赤い鳥さし絵賞受賞。『ねぎぼうずのあさたろう』(福音館書店)で2000年第49回小学館児童出版文学賞受賞。2014年『みずくみに』で日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    夢枕 獏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の絵本は、初読です。著者構想30年の天地創造の力強い物語、神話の世界でした。 https://www.bookhousecafe.jp/event_calendar/gengaten/

  • ヒラP@ehon.gohon さん

    神話のようなお話です。 未来と宇宙を押し込めてふさいだ夜泣き石を、持ち上げるためには、力だけではなく、悲しみや怒り、人を好きになったり許したり、様々なものをエネルギーに変えなければいけない。 そのフレーズが心に突き刺さりました。 パワフルな飯野さんの絵に圧倒されました。 ぐん太は渾身の力で、封じ込められていたものを解放しました。 何か背中を押してくれるようなお話です。

  • うー さん

    〈絵本〉作者夢枕獏氏が30年間ずっと心の中で育ててきた世界再生の神話。誰も持ち上げることができない大きな夜なき石。力だけでは持ち上がらない、泣いたり負けたり涙を流し悔しさやどうにもならない心の心を抱え、人を好きになり人を許す力で持ち上げろと亡き父が夢で諭す。飯野和好氏の迫力満点の絵にページをめくるこちらも力が入った。「ああ おらもなりてえなぁ ぐん太のように」

  • ぐうぐう さん

    夢枕獏が描く強さには、いつも哀しみが宿っている。時に泣きながら、男達は拳をぶつけ合う。その哀しみの数が多ければ多いほど、強さも大きくなる。絵本『ぐん太』も、そのような物語だ。世界をより良くしようとぐん太は、強くなることを誓う。しかし本当に強くなるためには、哀しみを、優しさを、あるいは弱さを知らなければならないことを学んでいく。人を許す心が、強さを導いていくことを知っていく。力の真の意味を描く物語は、やがて神話の様相を呈す。物語の力が、そうさせたのだ。

  • ゆぎ🖼️ さん

    神話みたいだった。世界を再生させる始まりに大きな岩を動かしたぐん太。1度は動かせなかった岩に挫折していろいろな経験をして一人ぼっちになり、それでも生きている誰かのために、という0からの気迫。力がわいてくる!なるほど。

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人物・団体紹介

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夢枕獏

1951年生まれ。77年、「カエルの死」で作家デビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、89年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、98年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞を受賞。18年に紫綬褒章を受章

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