塩野七生 レビュー一覧
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投稿日:2021/07/10
この巻では、有名なグラックス兄弟の時代からスタートする。後半はマリウスが台頭し、スッラも出始めている。
海尾水 さん
投稿日:2021/07/10
この巻では、ザマの会戦辺りからについて描かれている。大スキピオとハンニバルはなんとほぼ同じ時期に死んだということだ。
海尾水 さん
投稿日:2021/06/12
定評のあるこのシリーズですが、ハンニバル戦記は特に良く、分かりやすいです。ハンニバルはイタリアに侵入してから十数年も居座っていたことに驚きます。
海尾水 さん
投稿日:2021/06/12
ローマがどのようにして建国されたか、分かりやすく解説されている。これを読むとこの膨大な全巻を読みたくなってしまうかも。
海尾水 さん
投稿日:2021/04/17
塩野七生のローマ人の物語、ある意味最初の山。副題の「勝者の混迷」は、カルタゴとの戦争に勝ち、隆盛を誇った筈が、それ故にか言わば成長痛のような混乱を来していく姿を活写している。そう言ってはなんだが、このシリーズは正直言うと危機に瀕するローマを描いている巻が面白いと思う。その中でもこの巻は共和政ローマという体制それ自体の危機が興味深い。前半の白眉と言ってもいいのではないかと。
Verdi さん
投稿日:2021/04/17
ルビコン川以降のカエサルを描いた巻。正確には、ルビコン川以降、暗殺され、その後の成り行きも含めて描いた巻である。個人的には、ローマとしてはカエサルよりも前の時代の「勝者の混迷」が面白いと思うし、カエサルの姿としては前巻でのガリア戦役でのカエサルの方が活き活きとしていると想いもする。が、恐らくはドラマ性という意味ではこの巻が白眉ということになるのでしょう。
Verdi さん
投稿日:2021/04/17
「ローマ人の物語」終盤、タイトルの「最後の努力」が示すように、ローマ帝国最後の輝きを保とうとするディオクレティアヌス・コンスタンティヌスの2人の皇帝の所業を描いた一冊。ローマ帝国を維持せんと試みるが故に、結果的には後から見ればローマ帝国の本質を支えてきたものを失って行かざるを得ない姿は、正にカエサルが言ったとされる”どんなことも最初は良かれと思って為されるのだ”ということを思い起こさせる。後半の白眉としてもいいのではないかと思う。
Verdi さん
投稿日:2021/04/17
「ローマ人の物語」の実質的な最終巻としてもいいのではないかと思う。というのは、筆者自身も言及しているところを考えれば、キリスト教化されたローマはもう「あの」ローマとは言えないと思うからだ。この巻では、コンスタンティヌス以後の歴史の中で、起伏はありながら徐々にキリスト教がローマを侵食していく - 席捲、ではないのだ - 姿を描いている。この巻を閉じる頃には、多くの人が、「ああ、ローマは終わった」と思うのではないだろうか。だが、実は、ローマはまだ続くのだ。
Verdi さん
投稿日:2021/04/17
正直に言うと、「ローマ人の物語」は、前半の都市国家ローマが共和政ローマになり、カエサルを経てローマ帝国になっていく、いわば登り坂の前半よりも、最終的に滅亡に進んでいく後半の方が読み応えがあると思っている。この12巻「迷走する帝国」は世に言う「危機の3世紀」の状況を映し出しているが、なにしろ次から次に皇帝が代わる有様なので、正直言うと混乱している。その全体状況を俯瞰して眺めるというのが面白味であるとも言えるけれども。
Verdi さん
投稿日:2021/04/17
「ローマ人の物語」シリーズの最終巻。ローマ世界の終焉、である。ローマ帝国の終焉、ではないのがミソ。いや、実際にこの巻でローマ帝国の終焉は描かれている。しかし、全15巻の最後としては実になんともアンチ・ドラマティックに描かれている。そもそもこの全15巻を読み進めて来た人なら、前巻で既に終わったのだな、これは仕方のない蛇足なのだ、くらいに思った人は少なくないのではないだろうか。だが、ローマ帝国はまだ続いていたし、そもそも東ローマ帝国は更に続く。だが、ローマ世界は確実にこの巻で終わりを迎えたのだ。そういうことである。
Verdi さん
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