おわりのそこみえ

図野象

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309031613
ISBN 10 : 4309031617
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
追加情報
:
176p;20

内容詳細

日当7500円のバイトに遅刻しないため2000円払ってタクシーに乗り、スマホで消費者金融のアプリとマッチングアプリを交互に見る生活を送る、買い物依存で性依存の美帆。両親は貧乏で不仲。バイト先で再会した元同級生の宇津木は、筋金入りのストーカー。アプリで知り合ったアメと刹那的なセックスをし、ほとんど知らないベトナム料理屋の店員ナムちゃんが「唯一の友達」。その人生の歯車は、あるひとつの死をきっかけに急激に加速して―。地獄へと爆進する美帆と、全員が常識外れの登場人物たちを、軽やかな文体で活写する衝撃の問題作。第60回文藝賞優秀作。

【著者紹介】
図野象 : 1988年、大阪府生まれ。2023年、「おわりのそこみえ」で第六〇回文藝賞優秀作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • machi☺︎︎゛ さん

    日当7500円のバイトに遅刻しないよう2000円払いタクシーで行く美帆。そして買い物依存症と性依存で借金もある。元恋人がストーカーで親は2人揃ってクズ。マッチングアプリで知り合ったバンドマン風のアメとズルズル関係を続けている。ほんとタイトル通りのおわりのそこみえ。だけどある1人の死をきっかけに美帆の回りが変わっていく。そして真実を知らされた美帆自身も普通の精神を知っていく。むちゃくちゃな設定だけど刺さる子には刺さるような作品。私は普通に物語として楽しめた。

  • Vakira さん

    いや、これ面白い。買い物&セックス依存症の25歳の女性が主人公。作者は男性なのにこの女性のクズなのに生き生きとしたキャラがリアル。実際にいそう。そんな女性の生活ドラマ、それだけなら何とか書けそうだ。と、思いきや、ちゃんと事件が発生します。家族、友人、恋人ってどういうこと?これを考えさせられる問題作にも感じる。更にこの事件のどんでん返し。物語としてのオチ。限られたページ数の中でうまくまとめられてます。キャラの作りかた。リアルな心情表現。感心しました。これも、芥川賞受賞作より面白かったかも。

  • ミナミハハ さん

    2023年第60回文藝賞優秀作。登場人物みんなおかしい。主人公みたいな人今の時代普通にいそう。本人も自覚してないどうしようもない感じ。救いようの無い状況何だけど、何故か重く感じない。なんだろうこの読後感。不思議。

  • いっち さん

    タイトルがひらがなだからか、柔らかい印象を受ける。が、やわらかくない。登場人物は大抵狂ってる。主人公は借金がかさむ。バイトはクビになり、友達の彼氏と浮気をする。父は主人公の手作りケーキを食べず、母と喧嘩をし、主人公が火種を食らう。友達は見返りのないクズ男のために、広い部屋を借りて、金がない。主人公をストーカーする同級生は、寒空の中、ホテルで男と交わる主人公を見張る。狂ってるが嫌いにはなれない。愛すべき人物とすら思える。主人公の手作りケーキを発端に、父母が口論し、子育てについて争う展開が滑稽で、面白かった。

  • りんご さん

    狂気じみた本。買い物して消費者金融で借金してマチアプで適当にオトコ見繕ってセックス。私は借金には厳しいですよ!ない袖は振ってはイカンのだ。私にはようできん。だからこそ頭の中で不快と愉快が混じった。最初っからおかしいんだけど、どんどん加速していく。「おわり」の「そこ」はどんな景色なのか。宇津木、キサマの「わざとだよ?」はお見事だ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

図野象

1988年、大阪府生まれ。2023年、「おわりのそこみえ」で第六〇回文藝賞優秀作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品