1968 3 漫画

四方田犬彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480016638
ISBN 10 : 4480016635
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
608p;19

内容詳細

1968年、漫画はもはや子供たちの玩具ではなかった。漫画は言語と映像を重ねもつ最新メディアとして、文学に追いつき、映画を追い越そうとしていた。エロスと死の欲望。終末論とテロの恐怖。辛辣なるパロディから無垢のノンセンスまで、漫画は壮大な領野にわたり、驚くべき実験を試みた。“1968”全三巻がここに完結!佐々木マキ、林静一、岡田史子、つげ義春、水木しげる…漫画の革命家から消えてしまった漫画家まで、激動の5年間の発表された24篇を収録。

目次 : 林静一「山姥子守唄」/ 佐々木マキ「ヴェトナム討論」/ 岡田史子「墓地へゆく道」/ つげ義春「ゲンセンカン主人」/ つりたくにこ「彼等」/ 上村一夫「完全なる答案用紙」/ 勝又進作品集(抄)/ 赤塚不二夫「天才バカボン」/ 宮谷一彦「緑色なる花弁―性紀末伏魔考」/ 谷岡ヤスジ「メッタメタガキ道講座」〔ほか〕

【著者紹介】
四方田犬彦 : 1953年大阪府生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。エッセイスト、批評家、詩人

中条省平 : 1954年神奈川県生まれ。学習院大学フランス語圏文化学科教授。パリ大学文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • keroppi さん

    1968年は、漫画にとって特異な年だった。「少年ジャンプ」「漫画アクション」「ビッグコミック」等が創刊されたのもこの年。「COM」「ガロ」を中心に、表現としての漫画は、様々な実験が繰り返されていた。社会に迫ったり、心の深淵を描いたり。その作品たちが、ここに再録されている。水木しげる、つげ義春、谷岡ヤスジ、上村一夫、等々、何と宮谷一彦まで!私も当時「COM」に熱中しており、漫画の可能性に胸躍らせていた。村上春樹の佐々木マキに関してのエッセイまで収められた本書は、漫画というものを見つめ直す機会を与えてくれる。

  • gtn さん

    1968年当時、既に青臭さをイジる空気が流れていたことが分かる。安部愼一の「美代子阿佐ヶ谷気分」は、作者自身の汚く狭い一室で一日を過ごす彼女を淡々と描いた作品。画風、そして何より彼女のだらしなさがいい。

  • 阿部義彦 さん

    主に四方田犬彦さんによる筑摩選書、1968シリーズ、1文化、2文学ときてここに3漫画と揃って完結です。全部揃えましたがやはりこの最終巻が私としては圧倒的でした。今は亡くなってしまった人や消息不明の方などの初めて読む作品が多かったし、やはり山上たつひこさん、つげさん、林静一さんそして何よりも佐々木マキさん、宮谷一彦さんこのお二人は矢張り抜きん出てますね。またギャグでは赤塚さんと谷岡ヤスジさん!こんなに破壊力があったとは!当時は子供だったので、このナンセンスとシュールにはついて行けなかったのだろうなあーと。汗

  • kokada_jnet さん

    勝又進の大学紛争物四コマ、大山学「化石の森」、淀川さんぽ「たこになった少年」、樋口太郎「フーテン・21号」。

  • Shimaneko さん

    岡田史子の貴重な未読作品が読めて嬉しい。冒頭の『漫画に何が起こったか』が白眉。ぶっちゃけ、掲載されている漫画の大半は、本編よりもその価値や時代背景を絡めて論じた四方田犬彦の寸評のほうが興味深く面白かった。自分的には佐々木マキが男性で、半世紀も前にこんな実験漫画を描いてたってのが一番の衝撃。彼に関する村上春樹のエッセイも未読だったので、デビュー作からの表紙イラストは、そういう流れだったのねと納得。

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