映画の領分

四方田犬彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000223058
ISBN 10 : 4000223054
フォーマット
出版社
発行年月
2020年06月
日本
追加情報
:
388p;19

内容詳細

ゴダール、楊徳昌、陳凱歌、ベロッキオ、アピチャッポン、王兵、タル・ベーラ、アンゲロプロス、クルーゲ、デレク・ジャーマン、マフマルバフ…歴史の禁忌と悪夢に抗い、映画の論理を生きた18人の監督。久々の外国映画作家論集。

目次 : 映画の領分/ 原初の光景とその失墜―クリス・マルケル/ アフリカ映画の始まり―センベーヌ・ウスマン/ 歴史の塵埃―テオ・アンゲロプロス/ 『資本論』を映画にする―アレクサンダー・クルーゲ/ アレクサンダー・クルーゲとの対話―竹峰義和・四方田犬彦/ 映像の網状組織のなかで―ジャン=リュック・ゴダール/ 亡命と模像―ラウル・ルイス/ 陰鬱な祝祭―アレクセイ・ゲルマン/ 家のなかの死―マルコ・ベロッキオ/ 没落した神とアイスクリーム/ 世界の凋落を見つめて/ 少年少女の残酷物語/ 記憶のための戦い/ 時間の墓場/ 少年テロリストが監督になるまで/ 傷魂と転生/ チェーホフへの到達/ 亡霊による歴史の顕現/ 廃墟の近傍

【著者紹介】
四方田犬彦 : 1953年、大阪府箕面に生まれる。映画・比較文学研究家。エッセイスト。詩人。小説家。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。長らく明治学院大学教授として映画学を講じ、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学(ソウル)などで客員教授・客員研究員を歴任。現在は映画、文学、漫画、演劇、料理と、幅広い文化現象をめぐり著述に専念。学問的著作から身辺雑記をめぐるエッセイまでを執筆。斎藤緑雨文学賞、サントリー学芸賞、講談社エッセイ賞、伊藤整文学賞、桑原武夫学芸賞、芸術選奨文部科学大臣賞、鮎川信夫賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
もはやハリウッド映画に作家主義は通用しな...

投稿日:2021/06/17 (木)

もはやハリウッド映画に作家主義は通用しないだろう。日本映画もそうかもしれない。しかしながら、世界には出自に拘泥しながら、政治や経済情勢に抗って映画を作っている人たちがいて、そういう作家ばかりを論じた本と言える。 彼らの作品は、映画館でかかる作品の範疇からはみ出すようなものであったり、見るのが難しいという特徴を持つ。掲げられた18人の中で、名前を知っていたのは10名程で、さらに見たことがある作品もその程度の数。 アレクセイ・ゲルマンだとか、ジョアン・セーザル・モンテイロなどの作品に向かい合うには、相当の覚悟が必要に思える。否、ここに名前が挙がっているすべての作家の作品がそうだと言える。 文中では、作品の題名に原題を日本語訳したものを使っていて、日本公開時の邦題は、巻末の索引で確認するというやり方をとっているのが特徴。たしかにその方が作家の意図がより理解できる。

アーチ さん | 東京都 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Mark.jr さん

    総括的な映画・映像論というよりも、個別の作家を掘り下げて紹介した本なのですが、かなり国籍バラバラの監督が出てきており、拾い読みするだけでも楽しい。それにしても著者も認めてますが、アメリカの作品・監督が全く出てこない(国を限定してるわけでもないのに)映画本も珍しいです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品