彼女たちがやったこと

唯野未歩子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480804839
ISBN 10 : 4480804838
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
256p;19

内容詳細

平凡な女と、非凡な美女。対照的な二人は親友同士だった。ふたりが立てた犯罪すれすれの計画は実行され、そして、暴走する。衝撃の書き下ろし長篇小説。

【著者紹介】
唯野未歩子 : 1973年東京生まれ。女優、映画監督、脚本家、作家。多摩美術大学在学中の98年、斎藤久志監督の映画「フレンチドレッシング」で女優デビュー(毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞)。2006年「三年身籠る」で長篇映画監督・脚本家デビュー(高崎映画祭・若手監督グランプリ受賞)。映画の進行と同時に、同名の長篇小説を書き下ろし、小説家デビューも果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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子どもの頃に親友になった、美人でセレブな...

投稿日:2021/06/24 (木)

子どもの頃に親友になった、美人でセレブな女と美人でもなくお金もない女。ふたりが企んだのはあまりにも壮大だけど単純な計画。正直頭おかしいと思うけど面白い!

ぽん さん | 岡山県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あも さん

    上手な小説か、と言われるとそうでもないけど、牽引力があり一気読み。才色兼備で玉の輿の詩織と何も持たずアル中の夫に激しいDVを受ける紀子。対照的な2人は親友。しかしどちらも夫は最低。そこから抜け出すため『彼女たちがやったこと』とは。それ自体もうわぁ…だけど、これでもかと出てくる不快な人々に胸糞の悪さが大変なことに。なのにやめられない止まらない。どいつもこいつも報いを受けろ!どうしてイヤ〜な話ってこんなに面白いんだろう。なんて後ろめたい喜びを感じていたらあのラスト。上手く騙されて爽やかささえ感じるような気分。

  • 野のこ さん

    唯野さんは3冊目。装丁に惹かれて借りました。絵の女性は紀子と詩織かな。ふたりを含め出てくる人はみんな変わってて共感できなくて、姑にも総菜屋の後輩にもイライラ。特に浩二に関してはむっちゃ腹が立ったし、さっさと別れない紀子も紀子よ!って思った。でもなんだかんだで読み終わった後味はそんなに悪くなくて涼しい夜風に当たったみたい。薫子ちゃんの未来に応援。息子ふたりもぐれずに育ってほっとしました。スピカの星、見つけてみたいです。

  • えりこんぐ さん

    タイトルが気になり手に取った。それぞれの夫に不満を抱いている詩織と紀子。見た目も性格も正反対のふたりは、ある計画を実行する..これは夫たちへの復讐だ。これって復讐になるのかな? 悪い結末しか想像できない。そして初めての裏切りから12年後、ある意味意外な展開だわ。詩織の変化がとても逞しい。登場人物の誰にも共感できなかったが、彼女がいちばん純粋だったのかも。そうだね、紀子は「ちょっとおバカさん」だね。

  • よつば🍀 さん

    犯罪の香りがプンプンするタイトル。彼女たち一体何をやっちまったの?とドキドキしながら読み進めた。 それダメなやつじゃん!誰一人幸せになれない未来がたやすく想像出来るのに何故?容姿にも恵まれ裕福な家庭で育った詩織とブサイクで貧乏、性格にも難ありの紀子、互いにメリットを見出しながら親友になった二人だがその信頼関係はいつしか憎悪に変わって行く。二人を含め登場人物全員が癖が強すぎて良い人が誰も出て来ない。人間って間違う事なんて多々ある。でも形を変えて跳ね返って来る代償は重い。初読みの作家さんだったが一気に読めた。

  • キク さん

    全てを持っていた詩織と、何も持っていなかった紀子は、生きていくために親友となる。その深くて歪つな関係は、出産した赤ん坊を奪い合う所までたどり着く。紀子のために妊娠した赤ん坊を譲ろうとしていた詩織が、救いはお腹の赤ん坊じゃないかと感じ始める。何も持っていない紀子は赤ん坊を含めた全てを持っている詩織を、紀子と呼び同一化を願う。読みながら、「人気女子アナで勝ち組ですね」と言われた宇垣アナの「私には私の地獄がある」というコメントを思い出した。地獄だろうが天国だろうが、そこで生きていく女性達の逞しさに打ちのめされる

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