老人性うつ 気づかれない心の病 PHP新書

和田秀樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569802831
ISBN 10 : 4569802834
フォーマット
出版社
発行年月
2012年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
227p;18

内容詳細

日本の高齢者の五%はうつ病と聞いたら、あなたは驚くだろうか?―実際、うつ病と躁うつ病で治療を受ける約一〇〇万人の患者のうち、六十代以上が四割を占める。さらに同じ一〇〇万人もの高齢者が、うつ病なのに見過ごされて放置状態というのだ。本書は「老年精神医学」の専門家が、認知症と誤解されがちな“老人性うつ”の実態から、早期発見と治療までを平易に解説。若い人や中高年には見られない高齢者特有のうつ症状など、「おかしいな?」と周りが感じたら、“ボケ”よりも先に“老人性うつ”を疑うべきだ。

目次 : 序章 こんなに多い高齢者のうつ―放置された心の病/ 第1章 実は生物学的病気―高齢者の体質の変化/ 第2章 高齢者の喪失体験―うつに陥る心理/ 第3章 認知症、せん妄、うつ―誤解されやすい症状/ 第4章 高齢者のうつを治療する―抗うつ薬と認知療法/ 第5章 高齢者のうつ予防―知っておくべき基礎知識

【著者紹介】
和田秀樹 : 1960年大阪市生まれ。東京大学医学部卒。1988年より浴風会病院にて老年精神医学に携わる。東京大学附属病院精神神経科助手、米国カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学)、一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)、川崎幸病院精神科顧問。和田秀樹こころと体のクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぼんくら さん

    母が認知症かと思ったらウツでした。対応が違うからそのへんの見極めはちゃんとしないといけないですね。薬がとても良く効いてくれました。ただし認知症の人にもウツがある場合もあると言うので混乱します。やはりいいお医者様を探すことが大事みたいですね。ところで和田秀樹さんて、あの受験の本なんか書いてる和田秀樹さんと同じ人なのかな〜?

  • kumako さん

    義母はコロナ禍から、義父は今夏の猛暑で外出しなくなってから、痴呆の症状が出始めた。中年期にはスポーツ楽しんでいた活動的な二人だから、家に篭もるのが良くなくて“痴呆というより、鬱なのでは?”と疑っていた。義父は回復の見込みがありそうなので、かかりつけ医にSSRIの服用について相談してみたい。本書を手に取ったのは自分が直面した時に対処できる材料を持っておきたかったからでした。

  • grape0910 さん

    やはりうつと認知症は違うということを再確認。根気よく支えてあげないとダメみたい。いろいろ勉強になった。

  • Humbaba さん

    自殺率で考えれば,老人というのは非常に危険である.老人であるため,多少気力が堕ちたとしてもそれを不思議とは思わない.しかし,その気力の低下は加齢によるものではなく,うつによるものであるかもしれない.全てのうつを取り除くことは不可能である.しかし,投薬治療によってある程度まで軽減できる可能性が高い.

  • 精看探求士 さん

    高齢社会、待ったなしの状況にある日本。年金問題などの経済面については触れていないが、メンタルケアの重要性をわかり易く説いている。老化という誰にでも起こる生物学的変化に加えて、喪失体験や環境変化などの影響を受け、鬱をはじめとする精神疾患になりやすくなる。認知症やせん妄との見極めが大切であり、専門家の仕事。一般の方も老人に対する方への関わりを変えることで自殺予防につながる。社会全体で明るい老人コミュニティを作っていきたい。

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人物・団体紹介

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和田秀樹

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。幸齢党党首。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹 こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている(本データはこの書籍

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