続 横道世之介

吉田修一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120051630
ISBN 10 : 4120051633
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
409p;20

内容詳細

バブルの売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。横道世之介、24歳。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞、作家デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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前作と変わらず世之介をめぐる青春群像劇。...

投稿日:2021/03/12 (金)

前作と変わらず世之介をめぐる青春群像劇。過去と未来が行きかう手法も前作と同様。なんだけど、前作が各エピソードを通して立体的に世之介の物語が立ち上がっていたのに対して、今回はただの連作短編集の域を超えておらず、期待していただけに残念。続続が出るとは思えないけど、今後に期待。

いえつん さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ウッディ さん

    就職活動に失敗した横道世之介は、バイトとパチンコで生活するという最悪の1年を過ごす。善良な世之介は、他人の懐にスルリと入り込み、多くの人の心に軌跡を残す。10年も前に読んだ小説の主人公と再び出会えることがこんなにも嬉しいなんて・・。彼の24歳からの一年を描いた物語だが、いつまでも読んでいたいと思える数少ない小説でした。コモロン、桜子さんと亮太、浜ちゃんら、この物語の登場人物と同じく、自分を含めた読者も、何かの拍子に世之介のことを懐かしく、切なく思い出す、そんな小説です。とっても、面白かったです。

  • nanako さん

    小説も映画も大好きな「横道世之介」の続編。楽しみにとっておいた本作をGWの最終日に自宅でのんびり楽しみました。しょうこちゃんをはじめ大学時代のメンバーは出てきませんでしたが、素敵な人に囲まれた世之介は、世間の目で見れば「人生の底」かもしれませんが、幸せそうでうれしくなりました。あまり誉め言葉としてつかわれない「善良」ですが「善良でなにが悪い」という作者のメッセージが伝わってきました。本作の前に読んだ「傲慢と善良」でも「善良」がテーマになっていましたが、吉田修一と辻村深月の善良の描き方の違いを感じました。

  • 酔拳 さん

    前作と、登場人物が変わったが、現在と過去を行き来する手法はそのままで、小説の良さが詰まっていた。また、登場人物達のキャラの良さも相変わらずで、小説に重みを与えている。世之介のような性格の男は、バブル期以前の社会でなら通用したかもしれないが、バブル期以後の冷え切った社会では、社会からはじきとばされるんだろうなと思った。でも、世之介のような性格の男は、日本には絶対に必要だなとも思う。世之介のように、善良な気持ちを持った人が活躍できる世の中はきっと、おもしろいだろうな!

  • ショースケ さん

    やっと会えた!どこか憎めず誰からも愛される世之介にやっと会えた!きっちり今回も笑わせてもらいました。今回は大学の同級生コモロンも活躍!24歳世之介、流されっぱなしのフラフラ生活万歳!吉田修一さんの手書きメッセージもついてて、満喫❣️

  • seacalf さん

    まさか世之介の続編が読めるとは。自分もこんな風にふわふわと将来が定まらず、気心の知れた仲間と飲み遊んでいた時期があるので何だか懐かしい気持ちに浸れる。あの時代のちょっとしたアイテムが不意に登場するので懐かしさでこそばゆい。どこか力が抜けた世之介の人の良さは相変わらずで、昔の飲み仲間達を思い出す。たまに思い出したかのように酔っ払いメールを送ってくる彼は元気かしら。さらりとストレスなく読めて、さりげなく幸せのかたちを表現してくれる。これはまだ続編が期待出来そうだ。世之介の善良さを感じる写真、見てみたいな。

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吉田修一

1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞。07年『悪人』で第61回毎日出版文化賞と、第34回大佛次郎賞を受賞。10年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、19年『国宝

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