橋を渡る 文春文庫

吉田修一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167912208
ISBN 10 : 4167912201
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
519p;16

内容詳細

ビール会社の営業課長、明良。都議会議員の妻、篤子。テレビ局の報道ディレクター、謙一郎。それぞれの悩みや秘密を抱えながら、2014年の東京で暮らす3人が人生の中で下した小さな決断が驚愕のラストへとつながる―「週刊文春」連載時から話題沸騰。吉田修一史上、最も熱い議論を呼んだ意欲作を文庫化。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年生まれ。長崎市出身。法政大学経営学部卒業。97年、「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。2002年、『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞、2007年、『悪人』で第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞、2010年、『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hit4papa さん

    別々の3つの物語が、最終話の70年後の未来で一つにつながるという(著者にしては)珍しい展開の作品です。ちょっとだけ波乱ありの日常が描かれるのですが、一体どこへ連れていかれるか分からず最終話でテンション下がり気味。しかしながら、終盤にかけて盛り返してきます。SF作家ではないので、そこは多めにみましょう。2014年の「東京都議会のセクハラやじ問題」が、さらりと触れているのですが、これは吉田修一流の抗議の表れ?それとも、2014年という時代の一コマを切り取って見せただけでしょうか。確かにおっ!とはなりますね。

  • 小説を最初に書いた人にありがとう さん

    いつもの吉田修一的な平穏な生活の中に僅かな不穏な雰囲気で話が進む。8割程の共感と残りの違和感。なぜかこの話運びが堪らない。第三章まで登場人物達を変えながら話が進み、第四章でどう収斂させるのかという期待を驚きと共に裏切り、予想できない展開にマジか?!となった。ただこの実験的とも思えるストーリーには驚いた。文春の連載らしいが風刺も効いていたように思う。謙一郎の話が男女のヒリヒリ感が特に吉田作品を感じた。

  • アッシュ姉 さん

    なにげない日常風景が少しずつ陰りを帯びて、春夏秋が過ぎ冬になると景色が一変する。タイトルから壮大なストーリーを想像していたが、想定外のスケールへ飛んで戸惑う。純文学のようで解釈が難しい。『わたしを〜』『絶対〜』を思い浮かべながら読了。印象に残った言葉を抜粋。「正しさというのは傲慢だ」「間違っている自分の方が正しく見える」「自分の気持ちを騙そうとしても、ダメなものはダメ」

  • やも さん

    なんだこれ!?フレンチ食べてたら途中から店員さんが、がってんしょーち!って言い出し始めたかのような違和感。前半と後半でぶっ飛びすぎやろ😂🚀それぞれを別の話として読みたいくらい。特に後半の話は、修一そっち方面もいけるん?みたいな。統一メッセージとしては、なぁなぁで生きるなよ、今の地続きが未来になるんだぞ、違和感を見て見ぬふりするなよ!かな。久しぶりの修一、色んな意味でなかなか面白かった✨

  • かみぶくろ さん

    4.0/5.0 相変わらず人間を描く筆が冴え渡ってる。立体的で多面的で社会的。どんなカテゴライズもキャラクター化も寄せつけない。人間って本来そういうものだ。さらにすごいと思うのが、そんな人間の集合体が、社会を、そして未来を作っているっていう事実を、作品全体を持って体現していること。著者の近未来SFは新鮮だったけど、現代の不寛容、正義の暴走、差別意識などの諸問題を、地続きでリアルに未来社会に移行できる手腕と想像力は流石としか言いようがない。

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吉田修一

1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞。07年『悪人』で第61回毎日出版文化賞と、第34回大佛次郎賞を受賞。10年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、19年『国宝

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