吉村昭 昭和の戦争 5 沖縄そして北海道で

吉村昭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106450259
ISBN 10 : 4106450259
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
553p;20

内容詳細

敗戦へと雪崩落ちる大日本帝国。少年たちが彷徨った苛烈な夏。身を捨てるのか、見捨てるのか、国家と国民が顔を対して相見る刻―。軍隊・戦時用語注付き。

目次 : 殉国―陸軍二等兵比嘉真一/ 「殉国」ノートから―比嘉真一陸軍二等兵/ 他人の城/ 剃刀/ 太陽を見たい/ 敵前逃亡/ 脱出/ 海の柩/ 烏の浜/ 手首の記憶

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ころりんぱ さん

    敗戦前後の沖縄と北海道で起きていた事を元に描かれた長編、短編、取材エッセイなどなど。これでもかというほどの悲惨を山ほど読むのはしんどい。しんどいが、語りたくない戦争を語ってくれた方がいて、それがこういう形で作品になっているのだから、やっぱり読むことで応えたいと思う。沖縄の基地問題などでも、この歴史を知らずにうんちゃらかんちゃらと語ることはできないと思うし。ここを通って今があるということを忘れちゃダメだと思う。うまく感想が書けないけれど、いざその時になったら、戦争をするのは兵隊だけではないと実感する。

  • kawa さん

    沖縄戦や終戦後の樺太引き揚げに伴う戦争の悲劇が描かれる。沖縄からの学童疎開者を乗せた対馬丸の撃沈事件を扱った「他人の城」、シュムシュ島からの移動時に撃沈された輸送船に乗った下級兵士の悲劇の「海の柩」の2作、生死がかかった状況で表出する剥き出しエゴの醜さの描写が印象的。とっさの時、自分に置き換えてもその行動に自信がなくて考えさせられる。「絢国」は「敵前逃亡」は既読、それ以外を読了記録。

  • moonanddai さん

    悲惨、凄惨…、顔をこわばらせつつ読了。読みながら「河上肇舌禍事件」を思ってしまいました。河上肇が沖縄での講演で、沖縄の独自性を称揚したことが地元での反感を買ってしまいます。沖縄は本土と違うことはない…と。そしてこの沖縄戦を日本の一つの県として戦います。そこまでして「日本」であり続けようとしなくてもよかったのではなかったか…、と思ってしまいます。解説で佐藤優も言っています。「沖縄にルーツを持つ多くの人にとって、沖縄戦の物語はアイデンティティーと不可分の関係にある」と。北海道での話も暗くなるばかりでした。

  • たつや さん

    沖縄戦と北海道の悲劇を収録しているが、既読の作品が多かったので、吉村作品を大分読めてきている実感がわいた。北海道の遺体が打ち上げられ収容される様はまるでテレビ中継を見ているほど細かく、沖縄戦で十四才の子供が兵士になっていた事実にも閉口した。世界で今も起きている戦争が終息しますように。

  • フンフン さん

    第5巻は沖縄戦と樺太・北海道の戦争。まさに迫真の描写である。あまりに悲惨で、これを中学校の図書室に置くわけにはいかないと思うが、大学生ぐらいになったら、ぜひ読むべきと思う。巻末に佐藤優によるとんちんかんな解説がある。佐藤は、日本のポツダム宣言受諾後に、ソ連が執拗に攻撃を加えたことについて「なぜ、ソ連はここまで執拗に日本人を憎んだのだろうか」と問いかけて、日露戦争の復讐ということで説明している。では、なぜソ連はポーランドを壊滅させ、現在、広く明らかにされている大虐殺を行なったのだろうか?

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人物・団体紹介

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吉村昭

1927年、東京生まれ。学習院大学中退。在学中に同人誌「学習院文芸」(後に「赤絵」)に参加し、作品を発表する。66年『星への旅』で太宰治賞、73年『戦艦武蔵』『関東大震災』などで菊池寛賞、79年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、85年『破獄』で読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞、同年『冷い夏、

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