雨に消えた向日葵

吉川英梨

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344035096
ISBN 10 : 4344035097
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
追加情報
:
348p;19

内容詳細

埼玉県坂戸市で小学五年の石岡葵が失踪した。最後に目撃されたのは豪雨の中をひとりで歩く姿。現場には傘一本しか残されていなかった。誘拐か、家出か、事故か。葵が一か月前に同じ場所で男につきまとわれたという姉の供述を受け、県警捜査一課の奈良健市も坂戸市に急行した。二転三転する証言、電車内で発見された葵の私物、少女に目を付けていたという中学生グループ……。情報が錯綜し、家族が激しく焦燥に駆られるなか、執念の捜査で真相に迫っていく。

著者について
1977年、埼玉県生まれ。2008年に「私の結婚に関する予言38」で第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し作家デビュー。著書に、「女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズ、「水上警察」シリーズ、「警視庁53教場」シリーズ、「十三階の女」シリーズ、『ハイエナ 警視庁捜査二課 本城仁一』など多数。


【著者紹介】
吉川英梨 : 1977年、埼玉県生まれ。「私の結婚に関する予言38」で第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し、2008年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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こうあって欲しいという一途な姿勢が 事件...

投稿日:2021/04/12 (月)

こうあって欲しいという一途な姿勢が 事件解決へと繋がり、非常に良かった。雨の中の地道な捜索シーンは泣きそうになった。 一方、年賀状の書き損じって監禁されてるのに どうやって書き込んだ?そして犯人はなぜ捨てなかった(燃やさなかった?) ランドセルはあんなに手間暇かけて処分したのに。 そこが気になった。

マスター さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • utinopoti27 さん

    土砂降りの雨の中、下校途中に忽然と姿を消した女児。奈良刑事をはじめとした埼玉県警による懸命の捜査が繰り広げられる。いったい誰が何のために、そして娘は無事なのか・・。本作を犯人捜しのミステリと思ってはいけない。なぜなら思わせぶりな伏線はほぼ回収されず、加害者の内面にすら踏み込むこともないからだ。また、そこには派手な立ち回りも、意外などんでん返しもなく、あるのは徹底したリアル。事件解決のためなら、地べたに這いつくばり、泥水をすすることも辞さない奈良の凄まじいまでの執念が読み手の胸を抉る。作者渾身の力作だ。

  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。女子小学生誘拐事件を埼玉県舞台に繰り広げられる。結構細かな捜査内容で現実もこんな緻密で地道な作業とも言うべき捜査活動なのかなと。家族や周りの人達の描写が細かくて思わず唸りました。

  • machi☺︎︎゛ さん

    小学5年生の葵が下校中いなくなる。失踪か誘拐か事故か事件か。何も分からないまま生死も分からないまま時だけが過ぎていく。その間の警察の必死の捜査や家族の奮闘などが長く続くから、余計に結末が気になる。特に家族の粘り強さが印象深く読み進めるのが辛かった。やっと最後の最後で解決に向かってホッとした。刑事の奈良さんの抱えていた問題もいい方向で解決して最後で救われた。でも自分より弱い者を相手に卑劣な事をする奴は本当に許せない!

  • Yunemo さん

    今まさに起こっている現実。事故か事件なのかも不明のままに時間ばかりが過ぎて。昨日11日に家族が写真公開、何とも言えずに、ただ祈るばかり。本作のようになってほしくありません。いろんな要素が散りばめられています。家族、夫婦、世間の眼、虚偽情報、詐欺、誹謗中傷、そして真相に迫るという凄まじいばかりの刑事の執念、人の持つ正の要素も、人の弱みにつけ込む負の要素も、この展開に焦燥感だけが募ってきて苦しめられます。この刑事のポジションって現実にあるんですか。事件解決よりも刑事自身が壊れてしまいそう、まるでジプシー刑事。

  • ゆみねこ さん

    豪雨の夕方、小5の美少女・石岡葵が一人で下校中に失踪した。誘拐か家出か?葵の行方を探す埼玉県警の奈良刑事。壊れかけていた石岡家の再生と執念の捜査、一気にラストまで読みきって大満足の1冊です。

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吉川英梨

1977年、埼玉県生まれ。『私の結婚に関する予言38』で第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し、2008年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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