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乙女のための 源氏物語 下

吉屋信子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336075086
ISBN 10 : 4336075085
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「いやあね、私そんな光源氏大嫌い!」

老婦人が孫娘らに語り聞かせる、源氏物語講義の夕べ。
少女小説の第一人者・吉屋信子のまなざしが、光源氏と女性たちの華やかなりし日々を新鮮に照らし出す。『源氏物語』全五十四帖を誰でも愉しみながら理解できる、柔らかで明快な入門書としての現代語訳。

田辺聖子の解説再録に加え、新たに角田光代による書き下ろし解説を付した新装版。

【下巻目次】
松風
薄雲
朝顔
乙女
玉鬘
初音
胡蝶
蛍 常夏
篝火 野分
行幸 藤袴 真木柱
梅ケ枝 藤のうら葉 若菜上
若菜上(続)
若菜下
柏木
横笛(附・鈴虫) 夕霧
御法 まぼろし
宇治十帖(附・匂宮 紅梅 竹河)

解説 田辺聖子

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • paluko

    松風の帖(明石の上、源氏との間に生まれた娘を伴って上京)に始まり、まぼろしの帖(紫の上に先立たれた光源氏が身辺整理をする)で終わる。いわゆる宇治十帖は紫式部とは別人の作という説もあることを紹介し、楓刀自の講義ではなく熱心な生徒である容子が刀自に質問しながらまとめた「容子のノート」というかたちで駆け足気味に。自身も源氏物語の現代語訳を手がけている田辺聖子によるあとがき「明快さと気品の現代語訳」を付す。

  • 練りようかん

    孫の三姉妹と隣に住む夫人のために開く源氏講義。恋に焦点を絞り大胆に抜粋、わかりやすさを前面に出した物語内で語られる源氏という設定でアンチになったり贔屓したり率直な反応が楽しく、意見や質問をしてたのが下巻もだいぶ進むと息をひそめて展開に集中してるのがわかって、物語が彼女たちの心に何を落としているのかを想像させられる。物語を読むとは文字を読むのではないのよ、そんな声が聴こえてきた。そして季節の風景描写、しつらえや茶菓子、鳩居堂の“梅ヶ枝”のお香が雅で上手い導入だった。セッティングが大事だなと改めて学んだ。

  • えつ

    ようやく下巻も読めた〜。上巻に比べると進みが早くて、全然違う雰囲気だったかな。でも、わたしは下巻のほうが読みやすさはあったかも。途中で鮎子がアメリカ留学に行ったり、高倉一家が疎開先の鎌倉から東京に戻ることになったり、急展開。楓刀自の源氏物語の講義も物語も駆け足駆け足〜!!!最後の宇治十帖は容子のノートだったけど、容子ががんばってまとめてるから簡潔で、これはこれで読みやすかったし、分かりやすかったかな。でも、せっかくなら楓刀自の講義で読みたかったなぁ。 何はともあれ、読み応え抜群の上下巻でした。

  • めめ

    巻末の解説が田辺聖子さんなのも嬉しい。吉屋信子らしい、上品で、計算された、読みやすくまとめられた源氏物語。現代(と言っても戦後だけど)の祖母が孫達に源氏物語を語って聞かせるという筋立てで、源氏物語だけでなく、祖母と孫達の物語も気になる二重構造になっていて面白い。改めて、源氏物語は紫の上が主人公のような物語だなあと思う。登場人物の環境や性格など、キャラが立っていて様々に感じさせられる。ボリュームのある一冊でした。

  • くりたろう

    光る君へ

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