カスティーリャ女王イサベラ1世（カトリック女王）〜ルネサンス期大女王時代の光と影／1450?1504〜王宮の音楽第3巻　サヴァール

名盤「カール５世」の続編!!
レコンキスタ期スペインの、不思議な音楽世界！！

名盤「カール５世(1500−1558)」(AV 9814)と「アラゴン王アルフォンソ５世寛大王(1396−1458)」(AV 9816)に続く「王宮の音楽」シリーズ第３巻は、レコンキスタ期スペインを象徴する「カトリック女王イサベラ」をタイトルとしたもの。この時期特有の、アラブ・イスラム、セファルディ、キリスト教の要素が混じった、不思議な音楽世界が展開します。ちなみに、カール５世はイサベラ自身の孫、アルフォンソ5世は自身の大叔父であると同時に、夫フェルディナンド2世の伯父と、血筋的にもつながっており、表題がこのシリーズをつなぐ縦糸となっています。

　アルバムは、ほぼ4曲毎に区切られて構成されており、「イサベラの幼年期」、「少女期〜戴冠前後」、「統治開始〜国土回復」、「国土回復直後」、「カトリック両王称号授与〜逝去」と区分されています。また、名曲「ラ・スパーニャ」は1469年の結婚と、ナルバエスのロマンスは1482年のレコンキスタ最後の戦争開始という風に、収録曲は全て、その時期の出来事とかかわっているものが取り上げられています。77分43秒収録。


「カスティーリャ女王イサベラ1世（カトリック女王）〜ルネサンス期大女王時代の光と影／1450−1504〜王宮の音楽第3巻」
�@作曲者不詳（ＣＭＣ66）：夕べの祈りの賛歌「天は称賛にわき立ち」
�A作曲者不詳（トルコ）：トルコ行進曲
�B作曲者不詳（ＣＭＣ68）：トッカータ
�Cトリアーナ（ＣＭＣ90）：ビリャンシーコ「教えてくれ生娘の母御」
�Dデュファイ：「あなたほどのお人を私はまだ見たこともない」（ハープ演奏）
�Eデ・ラ・トーレ：「ラ・スパーニャ」（ダンサ・アルタ）（器楽曲）
�F作曲者不詳（ＣＭＣ６）：ビリャンシーコ「悲痛な叫びで呪詛している」
�Gエンシーナ：パヴァーヌ（「あなたを忘れぬ私の心」）
�Hコルナーゴ：賛歌「我らの先祖は罪を犯した」
�Iヴェラルディ：「万歳、フェルナンド大王陛下」（器楽曲）
�Jエンシーナ：ビリャンシーコ「支配する者とされる者」
�Kナルバエス：ロマンス「モーロの王は散策していた」
�Lエンシーナ：ビリャンシーコ「起きよパスクアル、グラナダが陥ちた」
�M作曲者不詳（セファルディ）：ロマンス「洗ってため息をついた」
�Nコルナーゴ：バス＆アルタ・ダンス「世界地図」
�Oトルデシーリャス：ビリャンシーコ「フランス人たちよ、なぜならば」
�P作曲者不詳（ＣＭＣ47）：サンクトゥス
�Qエンシーナ：ビリャンシーコ「幸運を失った悲しみのスペイン」
�Rアル・アンダルス伝統音楽：モロッコに伝わるナウバ「ガリバト・アル＝フサイン」の中のクッダームの歌(モロッコに伝わる、日暮れに演奏される組曲の中の８分の６拍子の歌)
�Sエスコバル：昇階唱「主よ永遠の安息を彼らにあたえたまえ」
ジョルディ・サヴァール（指）ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ　エスペリオンXXI

録音：2004年3月3−9日カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会