太平洋戦争への道 1931-1941 NHK出版新書

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140886595
ISBN 10 : 4140886595
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
232p;18

内容詳細

二〇一七年の終戦の日にNHKラジオで放送されて話題を呼んだ鼎談に、保阪正康の解説と図版・写真を加えて再構成した「開戦八十年企画」。一九三一年の満州事変から、一九四一年の真珠湾攻撃へ。昭和日本が犯した「最大の失敗」に至る道筋を六つの転換期から検証し、私たちが学ぶべき教訓と、令和日本が進む道を提言する。

目次 : 序章 太平洋戦争とは何か/ 第1章 関東軍の暴走―1931満州事変‐1932満州国建国/ 第2章 国際協調の放棄―1931リットン報告書‐1933国際連盟脱退/ 第3章 言論・思想の統制―1932五・一五事件‐1936二・二六事件/ 第4章 中国侵攻の拡大―1937盧溝橋事件‐1938国家総動員法制定/ 第5章 三国同盟の締結―1939第二次世界大戦勃発‐1940日独伊三国同盟/ 第6章 日米交渉の失敗―1941野村・ハル会談‐真珠湾攻撃戦争までの歩みから、私たちが学ぶべき教訓

【著者紹介】
半藤一利 : 1930年生まれ。作家。文藝春秋に入社し、「週刊文春」「文藝春秋」などの編集長を歴任。2021年1月逝去

加藤陽子 (書籍) : 1960年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授

保阪正康 : 1939年生まれ。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    半藤一利、加藤陽子、保阪正康3名による鼎談で太平洋戦争が始まる前の背景から1941年の真珠湾攻撃まで半藤一利さんの体験とともに語る、他の本で昭和に入った頃から終戦までを大まかながら分かったような気がする。最後に加藤さんが「戦争は暗い顔で近づいては来ない」保坂さんが「命令一つで命を奪った軍事指導者の罪」そして反動さんが「日本人よ、しっかりと勉強しよう」という章が価値あり。がむしゃらに机にかじりついて勉強するのではなく、大メディアを全部信用することなく自分の意志、意見を持つことが重要だと感じた。

  • アキ さん

    日本は未だに太平洋戦争に関する歴史認識が定まっていない気がする。それは歴史観の欠如にあるのかもしれない。1931年満州事変に始まり、1945年終戦を迎えるまで「十五年戦争」とも呼ばれる。3人の対談で「昭和のファシズム化」が一番顕著に加速するのは五・一五事件の翌年昭和八年1933年だと言える。また日本が本当の戦時体制に入ったのが、日中戦争が始まり、国家総動員法を成立させた1938年であった。軍官僚の大本営政府連絡会議での政治力のなさと、検閲という限られた情報の中で新聞とラジオによる国民の世論の形成もあった。

  • へくとぱすかる さん

    今年は太平洋戦争開戦から80年。戦争はここから始まったのではなく、原因はさらに年数をさかのぼって存在する。要因はいっぱい考えられるだろう。どこかでかじ取りを間違えたのだが、今思えば、引き返せる節目もいっぱいあったのだ。結果としては多数の人々を不幸に引きずり込んで、終わったのちもその尾を引いている。今、頭から離れないのは、現在が戦前と類似した状況であること。一歩あやまれば、再び悲劇を招きかねないことを警戒しなければならない。熱狂や無関心、右へならえではなく、理性を働かせることが大切だと思う。平和が第一だ。

  • skunk_c さん

    何度も対談している半藤・保阪の両氏に加藤陽子先生が絡むというところに興味を持ち、普段読まない対談ものに手を出した。元々はラジオ番組だったそうで、保坂氏が解説を加えながら3者のやりとりが記録されている。用語解説も丁寧、年表も付いており、あの戦争前の10年を俯瞰するのに適当な1冊になっている。半藤氏(R.I.P.)の自身の幼少時代の実体験をベースにした話はリアリティがあり、また加藤先生のきちんとした史料吟味に基づく議論が加わることで、理解に深みが増している。「しっかり勉強せよ」との半藤氏の「遺言」が染みる。

  • おたま さん

    2017年の終戦の日に、NHKラジオで放送された半藤一利、保坂正康、加藤陽子の三氏の鼎談をまとめた本。1931年の満州事変から1941年の真珠湾攻撃まで、日本が太平洋戦争に突入せざるを得なくなっていく過程でメルクマールとなる出来事を取り上げていく。一回だけのラジオ放送分なので、特に重要な事柄(国際連盟脱退、5.15事件、日独伊三国同盟等)を取り上げて、何故日本が太平洋戦争を避けられなかったのかを掘り下げている。短い時間だからこそ、逆に大づかみに経緯を捉えることができる。要点はきちんと押さえられている。

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人物・団体紹介

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半藤一利

1930年、東京都生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋新社(現・文藝春秋)へ入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役を歴任。著書に『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上文藝春秋)、『昭和史 1926‐1945』『昭和史

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